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Phubes Juwattana / shutterstock.com

音楽業界でミュージックビデオの重要性が高まるなかで、イギリスでは音楽チャートの集計基準に動画のダウンロード及びストリーミング再生回数が取り入れられることとなった。英国で始まったこの動きは他の諸国にも波及しそうな雲行きだ。

全英シングルチャートの集計を行なうイギリスの「オフィシャル・チャート・カンパニー」は今回の新ルールの導入のアナウンスと同時に、エド・シーランの「Shape Of You」が2017年に最も人気のミュージックビデオとなったことを発表した。また、デュア・リパの「New Rule」が女性アーティストの作品では最もストリーミング再生回数が多い動画に選ばれ、6000万再生を記録した。

世界でストリーミング再生される楽曲の40%は、ユーチューブで再生されているとのデータもあるなかで、動画の再生回数をチャートに組み込むことは理にかなっている。現在、ユーチューブで20億再生を超えた楽曲は20曲あり、トップは52億再生を記録した「Despacito」となっている。

最近ではアップルミュージックやスポティファイもミュージックビデオの導入を進めており、ユーチューブも初のサブスクリプションサービスを英国で立ち上げようとしている。

今回の集計基準の変更は7月6日発表の全英シングルチャートに初めて反映される。集計にあたってはダウンロード販売件数やCDやレコード盤の売上、ストリーミングによる楽曲及びミュージックビデオの再生回数がカウントされることになる。映像がカウントされるサービスはアップルミュージック、スポティファイ、ユーチューブ、Tidalだ。

広告が表示される無料のストリーミングで再生されたコンテンツは、有料のものとは違った基準でカウントされる。7月6日以降の全英チャートでは、有料のストリーミングの100再生を1セールスとカウントする。無料ストリーミングは600再生で1セールスとカウントされる。

音楽チャートの集計方法は国によって異なっている。フランスやドイツ、スペイン、イタリアでは現状、広告つきの無料ストリーミングは集計対象から除外されている。米国のビルボードは今回の英国の仕組みと同様に、無料のストリーミングを有料よりも低い基準で算定している。

多くの国でストリーミング事業者や小売業者、音楽パブリッシャーらがチャートの在り方を議論しているが、ミュージックビデオの重要性はどの市場においても高まっている。

編集=上田裕資

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