3. 対立しない
得るものや失うものといった結果をよく考えず、怒っている相手とやり合わないこと。
4. この怒りは何か他の理由で増幅されているのでは、と考える
本当は家で起こったことが原因で怒っているのではないか? 怒っている相手は、過去の誰かを思い出させてはいないか?
5. 自分にも責任がないかを考える
チームでの議論中、十分に発言しなかったのでは? こうなればいい、と心で思っていただけで、自分が求めるものを実際には口にしなかったのでは?
6. 起きた出来事について、24時間経つまでは誰にもメールしない。
7. 職場で同僚相手に文句を言う際には、細心の注意を払う
8. 頭の中で現状に関するストーリーを作る
怒りが生じた瞬間までの経緯をできる限りさかのぼった上で、今度は未来に向かってストーリーを想像する。似たような映画やテレビドラマを思い出せるならそれもいい。そこに、これまで見たこともないヒューマンドラマを見出すことはまれだ。人々はずっと昔から互いに怒りを感じながら生きてきた。自分だけではないのだと感じ、落ち着くことができるだろう。
9. 仕事に戻る
どんな仕事でもいい。怒りが激しければ激しいほど、より具体的な仕事に集中力を傾けること。例えば、TODOリストの再作成、付箋の整理、机の掃除、迷惑メールの処理など。少し落ち着いたら、もう少しやりがいのある仕事(プロジェクトの作業や新しい著作物の執筆など)に取りかかろう。
10. 仕返しをする
冗談を言っているわけではない。ただ、これには長期的な視点と極端な注意を要する。不当な扱いを受けたり、無視されたり、恥をかかされたりした場合は、間違いを正すにはどうするのが一番いいか考えること。詩人のジョージ・ハーバートが残した次の賢明な言葉を心に留めておこう。「幸せに暮らすことこそが最高の復讐(ふくしゅう)だ」
以上10個のヒントの中に、「考える」というアドバイスが多く含まれていることに気づいたかもしれないが、これは偶然ではない。怒りは激しい感情であり、激しい感情は誰しもが持つものだ。職場で成功するというのは、自制心と規律を保つことを意味する。つまり、行動する前に考えること、そして激しい感情が落ち着いてから行動を起こすことだ。