リズさんへ
私は現在、就職活動中です。なるべく元気でいようと努めていますが、前向きでいるのが難しいときもあります。友人らからは「サマンサ、心配しないで!」といったことを常に言われるのですが、もちろん心配します。友人らに悪意はないのですが、その励ましが常に役に立つかといえば、そうでもありません。
私は現在、転職活動と同時に派遣の仕事をしています。不思議なことに、派遣の仕事先からはよく肯定的な言葉をもらいます。とはいえ、これだけでは生活はできません。
私は自分が賢いという自負もあり、経歴も申し分ないと思っているのですが、フルタイムで勤務しながら転職活動を一つ一つこなしていくのはとても大変です。面接に進むことはありますし、転職活動に動きはあるのですが、進捗が非常に遅く、自尊心が傷つくばかりです。
友人からは、求めてもいない転職活動のアドバイスを長々と聞かされます。リズさんが「1990年の転職活動の教本からそのまま取ってきた」とでも言いそうなひどいアドバイスです。
転職活動中の友人への理解のある対応方法について、コラムを書いていただけませんか? 感謝する求職者は私の他にもいるはずです。
サマンサ
サマンサへ
ほぼ誰もが、あなたと同じ立場に置かれたことがある。現代における求職活動はつらいものだし、求職者の友達でいるのも大変なことだ。友人が仕事を探しているとき、どういう言動が適切なのか分からないときがある。友人はあなたを励ましたいと思って「心配しないで」と言っているのかもしれない。
しかし友人は、あなたが転職活動を始めた瞬間から「心配しないで」と言われ続け、いい加減この言葉を聞き飽きていることに気づいていない。
あなたの心の支えになろうとしている友人にいら立つのではなく、あなたを支援したいという気持ちの表れとして受け取るようにしよう。とはいえもちろん、派遣の仕事をしながら転職活動をしているときにはささいなこと(「心配しないで」という言葉など)にいつも以上にストレスを感じてしまうものだ。
求職者と妊婦ほど、求めてもいないアドバイスを受ける人はいない。両者は、どこに行ってもアドバイスを浴びせられるため、しばらくするとうんざりしてしまうこともある。