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「感謝の気持ちはコレラのようなものだ」

これは、クリス・ラウニーの新著『Make Today Matter: 10 Habits for a Better Life (and World)(今を重要に:生活と世界をより良くする10の習慣)』の中の「Be More Grateful(もっと感謝する)」という章の最初の文だ。

イエズス会の神学生から投資銀行家に転身したラウニーは、感謝とコレラは「どちらも非常に感染力が高く強力で、人を介して広がる」と説明。「だが、コレラは死を招く一方で、感謝の心は幸せを生む」とつづっている。

彼が感謝の心について学んだのは、企業で働いていたときだ。ラウニーは上司から、あるプロジェクトへの貢献に対して感謝のメールを受け取った。ラウニーは、その後1年間にそのメールを何度も読み直したと書いている。このメールは、彼を常に奮い立たせた。障壁に立ち向かうときは特にそうだった。

「感謝」は今話題の言葉となり、自己啓発本やポスター、ツイッターなどを通して拡散している。これはもっともなことだ。感謝の気持ちは、他者と円滑に働くための潤滑油のようなもので、同僚との関係がうまく行かず火花を散らしているときにはそれを緩和する働きがある。

感謝の気持ちには、外面と内面の2つの要素がある。まずは、より簡単な外面の感謝から説明しよう。外面の感謝が簡単なのは、行動志向だからだ。私たちは地位の高い人に対し、自分の部下には必ず感謝の気持ちを見せるよう助言している。

こうしたシンプルな感謝の気持ちは、年末ボーナスや簡単な電子メールで表される(ラウニーはこの感謝のメールと共にボーナスも受け取った)。周囲に見せる感謝の気持ちは、偽りのないものでなければならない。ここで「心からの感謝」という言葉を使いたくなるかもしれないが、マネジメント構造は元々「心ない」ものなので、感謝の真実味を維持することは難しい。

せめてできるのは、直接的で率直な感謝の気持ちを伝えることだ。感謝する相手の貢献を自分がどれほど評価しているかを、できるだけ具体的に伝えること。該当人物のどのような行動に感謝しているのかを細かく描写し、どれほど評価しているかを表現する。シンプルな言葉は非常に大きな力を発揮する。うそ偽りのない評価をもらえた瞬間は、誰しもが大切にするものだ。

編集=遠藤宗生

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