キャリア・教育

2018.03.05 07:00

求職者が「出るくい」になるためにできること

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求職者が犯す大きな過ちの一つは、無難な道を選ぶことだ。名前のないクローンのように振る舞い、就職活動で遭遇するあらゆるいじめに耐え、雇用主からの不快な要求を許していれば、雇用主に認められず就職活動は長引き、やる気はそがれ、ひどい仕事しか手に入らない。

私の息子が飼っているハリネズミは、怖がるとボールのように丸まってしまう。求職者も同じだ。ボールのように丸くなれば、見えるのは表向きの顔だけ。これは求職者の本当の顔ではなく、身を守るための殻にすぎない。雇用主が雇うのは生身の人間であり、スキルや資格の束ではない。

求職者は目立つことを恐れるが、これが実は最も重要だ。とはいえ、これは自慢とは異なる。「私は数々のスキルを持つ経験豊富な上級役員で、傑出した指導力を備えています」などの自慢げな文章を書いた職務経歴書がすぐゴミ箱行きになるのもそのためだ。

本当に自信のある人は、ただ自分の物語を共有し、その話に感心するかどうかは読み手に任せる。ここでは、就職活動で自分を際立たせ、良い会社から内定をもらい、悪い会社を撃退するためにできることを紹介する。

1. リンクトインのプロフィール

文例集から写したような文章ではなく、自信に満ちたプロフィールにしよう。「私は」という言葉を使い、最後まで会話のような口調を保つこと。全てのリクルーターや採用責任者が人間味のある口調を好むわけではないが、全員から好かれる必要はない。

2. 職務経歴書

ここでも同様に「私」という言葉を使う。「やる気のある自発的行動者」のような使い古された断片的表現は使わず、完結した文を書く。そもそも、人はわくわくすることからやる気をもらうものではないか? どういうことからやる気をもらうかについて書こう。

3. 人脈作りのための会話

「お仕事は何をされてますか?」という質問に対し「就職活動中です。採用中の企業をご存知ですか」と答えては最悪だ。あなたは低級で必死な求職者ではない。

コンサルタントと答える場合は分野を決め「私はサプライチェーン管理分野で数年働き、現在はコンサルティングをしています」のように答えれば、実のある会話ができる。

4. 採用面接

恐怖心を持った求職者は、面接を学校の口述試験のように考えている。従順に質問に答えて沈黙し、次の質問を待つようでは、自分にふさわしい仕事は永遠に回ってこない。以下の例のように回答に新たな質問を盛り込み、面接を会話に変えよう。

面接官:エクセルはどれくらいの期間使っていますか?

求職者:初めて使ったのは2004年、アクミ・エクスプローシブスに入社したときでしょうか。同時は在庫リポートに使っていましたが現在は予測に使っています。御社ではエクセルをどう使用していますか?
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翻訳・編集=出田静

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