まず、「感謝の心を表すことは選択であり、結果ではない」という考え方から話を始めたい。頂点に上り詰めた時に感謝の気持ちを抱くのは簡単だ、ということはよく耳にする。自分のキャリア、ミッション、人間関係、家計などすべてが非常に順調な時も同様だ。
確かにその通りだが、一般認識とは裏腹に、苦難の時や、生活の全側面を改善しようと努力している人生の構築段階でも、簡単に感謝の気持ちを持つことができる。実のところ、「感謝」は究極の成功と幸せを得る上で重要な要素なのだ。私の言うことが信じられない人のために、以下に専門家からの意見を紹介しよう。
感謝する人にはチャンスが舞い込むオプラ・ウィンフリーは、感謝の心を実践している好例だ。彼女は、恵まれない子ども時代だけでなく、その献身的な活動や、「感謝の日記」でも知られている。彼女は、感謝の心が私生活に与える影響についてのコンテンツを数多く生み出してきた。感謝の日記は10年以上毎日欠かさず書き続けているという。
「人生に何が起きても感謝の心を忘れずにいることを学んだ時、チャンスや人間関係、そしてお金までもが、自分のもとに流れてきた」(オプラ・ウィンフリー)
感謝の気持ちが幸せを生み出すデヴィッド・スタインドルラストはTEDトークで行った幸せに関する講演で、こんな質問を投げかけている。「幸せが感謝の心を生むのか、それとも感謝が幸せを生むのか?」
彼の結論は、感謝の心こそが幸せをもたらすというものだ。ひどく不幸な境遇や難題に直面しながらも、感謝と幸せの心で乗り切った人たちがいることは、私たちの誰もが知っている。こうした人々は、感謝を実践することで幸せを生み出せるということを示す完璧な手本だ。
集中することの大切さトニー・ロビンズは、集中することの大切さについてたびたび説いている。彼いわく、エネルギーは集中した場所へ流れる。つまり脳は、自分が何度も繰り返し集中力を注いだものを見て感じる、ということだ。集中力がポジティブなものでもネガティブなものでも、思考と感情は、最初に集中したものから生まれる。自分が正しいものに集中できているかを確認しよう。
「感謝の心を持てば、不安は消え去り、余裕が生まれる」(トニー・ロビンズ)