しかし、多くのファンにとって気になるのはiMac Proのパフォーマンスだ。ユーチューバーのジョナサン・モリス(Jonathan Morris)とマーケス・ブラウンリー(Marques Brownlee)が検証した結果、3.0 GHz 10コアのインテルXeonプロセッサを搭載したミッドレンジのiMac Proの処理速度は、2013年のMac Proよりも45%上がっている(マルチスコアは前者が37400、後者が25747)。従来のiMacと比べると93%も上がった。
つまりレンダリングにかかる時間は半分近くに減り、Final Cut Proではフル解像度の8Kビデオに複数のエフェクトを加えて作業できることになる。
ウィンドウズ機やアップルの他のマシンと比べて違うところは、OSやハードウェアとの連携度が高いアップル提供のカスタムチップだろう。Windows 10では複数のプラットフォームと多数のハードウェアに対応しなくてはならないOSに合わせたチップが採用されている。
デザインや動画制作など高速処理が必要な作業を行う人々にとっては、iMac Proは最適のマシンとなるだろう。処理速度が格段に速いiMac Proを使えば作業効率もアップする。今回ばかりはアップルがユーザーの悩みを解決した形だ。
だが最新のiMac ProがMac Proにとって何を意味するのかは、まだ分からない。