夢の仕事を手に入れる方法 必要なのは「恐怖心」の克服

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モニカは医療事務職として働いている。学士号を持っていない割には高給だが、仕事には不満がある。医師たちはいらいらしてばかりで感謝の心がなく、患者の扱いも良くない。

モニカはあるとき、診療所を円滑に運営する現在の仕事は、自分の才能の無駄遣いだと気づく。数年間は誰かが助けてくれることを期待していたが、自分を救えるのは自分しかいないと理解した。

モニカは、また子どものときように大きな夢を持っても良いと自分に言い聞かせる。

幼いとき、モニカは馬が大好きだった。馬に関わる仕事をするにはどうすれば良いか──。「どういう資格が必要だろう?」と考え始め、頭は恐怖心でいっぱいになるが「重要なのは、ばかげていると一蹴せず、夢に向かって一歩踏み出すこと」と言い聞かせる。

調べてみると、馬に関連した組織が非常に多いことに驚く。ある非営利団体(NPO)は、生息地を失ったムスタング(米国の野生馬)を購入し、新たな飼い主を探す資金集めを行なっていたので、思い切って理事会に参加した。

理事になっただけで馬への情熱が再び燃え上がるのを感じ、モニカは驚く。そこで今度は、金融と資金調達を専攻し、学士号を取ることに決めた。2年後に夜間コースを卒業するころには、モニカは同団体の理事長になり、団体は15万ドル(約1690万円)集めていた。

モニカはボランティア活動を通し、自分は強くて能力のある存在だと感じるようになった。日中の仕事では活力が吸い取られるが、給料の出ない夜間のボランティアではエネルギーを得られることに気づいた。

大学卒業から4か月後、モニカはムスタング保護を目的とした新たなNPOの常任理事に就任。設立に携わったモニカに「あなたしかいない」と声が掛かったのだ。

モニカは51歳の誕生日に新たな仕事を開始。医療関係の仕事に不満があると気づいた日から3年たっていた。

あなたもモニカと同じように恐怖心を克服し、夢を見ることができる。人生の中でどのように時間や才能を投資するかを決めるのは、あなたしかいない。自分に大きな力があることを知りさえすれば、人生という船のかじを取ることができる。

翻訳・編集=出田静

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