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gpointstudio / shutterstock.com

今年の米国のブラックフライデーでは、多くの店舗が4Kテレビをセールの目玉にした。しかし、ゲーム好きの読者はテレビを購入するのは来年まで待つのが賢明だ。

現在、安売りされるテレビは、どれもHDMIの新規格である「HDMI 2.1」に対応していない。HDMI 2.1はHDMI 2.0よりも伝送帯域幅が向上し、8K以上の高画質映像の出力に対応している。

8Kが実現するのは当分先のことになるが、HDMI 2.1が重要な理由はほかにもある。それは、高音質やダイナミックHDR、ゲームモードVRR(可変リフレッシュレート)に対応していることだ。

HDMI 2.1のケーブルは新技術の「eARC」に対応し、オブジェクトベースのDolby Atmosを伝送することができる。また、HDMI 2.1はダイナミックHDRに対応し、より豊かな色彩を表現することができる。

また、ゲーマーにとって最も重要なのは、HDMI 2.1が「ゲームモードVRR」をサポートしている点だ。これは、PCゲームにおけるエヌビディアの「G-Sync」やAMDの「FreeSync」に近い技術で、3Dグラフィックプロセッサがレンダリングされたイメージを瞬時に表示する。これにより遅延が低減し、より滑らかなゲーム体験が可能になる。

現状の規格では、ゲーム側のフレームレートをディスプレイに合わせる必要があり、ゲームが45fpsでディスプレイが60Hzだった場合、15フレームを繰り返さなければならない。両者の比率が1:1(60fps:60Hz)か1:2(30fps:60Hz)でない限りゲームのフレーム落ちが生じ、ゲーム体験に大きく影響する。

これに対し、ゲームモードVRRの可変リフレッシュレートは完全な同期を実現する。ゲーム開発者がどのフレームレートを採用しても、ゲームモードVRRがテレビのリフレッシュレートに同期し、画面のカクつきは発生しないのだ。

今後、グラフィックやモーションの制限は緩和され、ゲーム開発者は優れた映像のゲームを可変フレームレートで開発し、テレビと完全に同期させることが可能になる。

これらは全てHDMI 2.1の改善点であり、今年のブラックフライデーで安売りされたテレビでは実現していない。HDMI 2.1は、2018年から各社の製品に搭載される予定で、来年のブラックフライデーの目玉になることが予想される。

現状のゲーム機の中では、「Xbox One X」 が唯一HDMI 2.1に対応している。ゲーマー以外にとって、HDMI 2.1はそれほど重要でないかもしれないが、テレビの金額と耐用年数を考えれば、購入にあたって考慮する価値は大いにあるだろう。

編集=上田裕資

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