Toplineは曲作りの過程でふと生まれるアイデアを、瞬時に正確に形にする作業を手助けするアプリ。ユーザーは、インポートしたトラックにボーカルを重ねたり、歌詞を加えたり、ファイルを共有したり、過去のファイルを迅速に探し出したり、画像をタグ付けしたりといった作業を手軽に直感的に行うことができる。
Toplineを開発するに至った経緯について、シニア・デジタル・マネージャーのドミニカ・ドロンスカは次のように述べる。
「デジタル技術の革新とDIY精神の高まりによって、音楽制作の環境は大きく変わりました。レコーディング機材はより身近なものになり、音楽をリスナーに直接届けることが可能になりました。アビー・ロード・スタジオは、曲作りが民主化しているその流れの中心に位置しながら、これまで培ってきた専門性をすべてのミュージシャンの創作活動に還元する方法を探求しています。その試みの一環として、レーベルと契約せずに活動しているロンドンのミュージシャンと協働し、彼らの制作メソッドや難題を探りました」
その結果、すべての新進ミュージシャンが最初のひらめきを形にすることに苦戦している現状が判明。その場ですぐに録音することはもちろん、その録音ファイルを後から使いやすい形で保存することの重要性が浮かび上がったという。
「我々がミュージシャンと共同で開発したToplineは、彼らの最大のニーズに対応するものです。曲のアイデアが思い浮かんだら、すぐに記録し、他の人と共有することができます。曲作りのプロセスや使用機材は人によって異なりますが、アイデアが一番大事であるという考えや、それを形にする苦労はどのミュージシャンにも共通していました。
世界中の作曲家やプロデューサーの創造性を高め、ブレイク前の未来のスター同士をつなぐためにも、これはアビー・ロード・スタジオが解決すべき問題だと考えました。想像してみてください。どれだけの名曲がノートやボイスレコーダー、留守番電話の中に埋もれたままになっているか。Toplineはそれらを解き放つツールなのです」