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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

Mr.Whiskey / Shutterstock.com

最適な農作物の育成、スマホで水田の管理。IoT、データの利活用によって、熟練者が持つ経験や勘が一般化。誰もがプロのように農業、漁業が行える時代に。

人とモノ、人と機械、企業と企業がつながるコネクテッド・インダストリーズ。「農業・漁業」を変える6つの最新事例を紹介する。


1. 最適な農作物の育て方がわかる|カゴメ、NEC

大手総合食品メーカーのカゴメ。同社はNECの技術を活用し、圃場に設置した気象・土壌などの各種センサーや人工衛星・ドローンなどから得られるデータと、農場から得られるデータをもとにPC上に仮想の農園を作り出す取り組みを行っている。

この仮装農園での生育シミュレーションから、その土地に応じた最適な営農アドバイスや将来の収穫量、最適な収穫時期などの予測を行い、農薬や肥料などの使用量の最適化、収穫量の最大化 を目指す。実際ポルトガルでは、この生産方法を実践することで近隣の農地と比べ、面積あたりの収穫量が20%ほど増加。

2. スマートフォンで水田を管理|ベジタリア

稲作において、品質を均一化し、収穫量を向上させていくためには、きめ細かい水の管理が欠かせない。しかし、大規模農家や兼業農家にとって、何度も水の量を確認するのは、現実的に難しい。

ベジタリアが開発する水田センサー「PaddyWatch」は水田の水位や水温をスマートフォンで確認できるようにし、そうした問題の解決を図る。同センサーは測定した水位・水温などのデータを、携帯回線を通じてクラウドに蓄積。これにより、ユーザーはPCやスマートフォンから、いつでもリアルタイムの水田データを確認することができる。

PaddyWatchによって収集したデータは、短期的には日々の水の管理を効率化すること、中期的には食味の向上や病害の防除、収量増加に向けた年間計画の作成に利活用されることが想定されている。新潟市における実証実験では、生産者がPaddyWatchを利用することによって、水回りに要した時間を最大76%、人員を最大66%も削減することができたという。

3. 漁場の“見える化”を実現|JAFIC

海中のどこに魚群があるのか、どの海域を目指して舵を切るべきか。JAFIC(漁業情報サービスセンター)が提供する漁場探索システム「エビスくん」は、データを収集、分析することで、漁労長の勘や経験でしか判断できなかった漁場の把握を一般的なものにした。同システムはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の人工衛星GCOM-W「しずく」をはじめ、各種人工衛星から海色、海面水温、海面高度データを収集。

また、現場の漁船からも水温データを収集し、独自の同化技術によって、それらのデータを解析。それをもとに高精度の水温図や潮流図を漁船や漁業関係者、試験研究機関に提供している。実際にエビスくんを活用することで、漁場探索時間は15〜33%短縮したほか、給油削減率は4〜23%削減、漁獲量は10〜25%増加した。

このシステムは「勘と経験の漁業」と「先端技術の宇宙開発」を結びつけ、漁業の近代化を実現させたとして、2013年度宇宙開発利用大賞内閣総理大臣賞を受賞。漁業の効率化に貢献している。

文=新國翔大

 

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