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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

Matej Kastelic / Shutterstock.com

「グローバル化の時代」と叫ばれて久しい。いまや日本企業にとって海外で事業展開することは生き残っていくために重要な条件のひとつとさえ言える。しかしながら、世界で勝つことは容易ではない。世界で勝ち続けるためにはどうしたらよいのか。

日本経営合理化協会が主催する、第134回夏季全国経営者セミナー(2017年7月19日)で、ビザ・ワールドワイド・ジャパン社長の安渕聖司氏に聞いた(インタビュアー:弊誌副編集長・谷本有香)。


谷本有香(以下、谷本):安渕さんは三菱商事からキャリアをスタートされ、リップルウッド日本法人の立ち上げ、UBS証券やGEキャピタルCEO、そして現職と、グローバル企業で次々と成果を出し、トップを歴任されるという数少ない日本人経営者のお一人です。安渕さんが考える企業グローバル化の条件とは何でしょうか?

安渕聖司(以下、安渕):まず、グローバル化というときに、この歴史において一番強いミッションを持っていたのは、キリスト教の宣教師だったと思います。アマゾンの奥地など世界の隅々まで行って、自分たちの考えを広めようとしました。

私が今年4月に取締役に就任したビザには「ビザカードという支払い手段が世界中に広まると、安全で安心なライフスタイルになる」という強い信念があり、情熱を持ってその手段を広めてきました。個々の会社について言えば、「自分たちの提供している製品やサービスが広がると、世の中が良くなる」という情熱が外に広がり、結果としてグローバル化するというのが一つの姿ではないでしょうか。

とはいえ無理にグローバル化しなくてもよく、ある地域でナンバーワンになるというのも、重要な戦略のひとつです。

谷本:安渕さんはどうしてGEキャピタル後の仕事としてビザを選ばれたのでしょうか。

安渕:GEが大きな戦略転換をして、私が社長をしていた日本のGEキャピタルが売却されて半年ぐらい経ったときに、ちょうどビザの話をいただきました。意外と知られていませんが、ビザはカードを発行しておらず、カード発行会社の発行したビザカードで世界中において決済できる決済ネットワークを持っています。

世界でも現金比率の高い日本におけるビザのミッションは、より安全で安心なキャッシュレス社会にしていくことと、生産性を上げることです。それは日本政府の2017年の未来投資戦略における「今後10年間(2027年6月まで)に、キャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とすることを目指す」という目標にも合っています。

ビザに決めた理由は3つあります。まずは、長年携わってきた“日本と海外をつなぐ”役割を果たしたいと思ったこと。二つ目は、技術革新が世の中を変えていく中で、フィンテックなど技術の変化が激しいところに興味があったから。三つ目は、ビザが求めているリーダーシップに私が合っていたということです。



谷本:経営をする上で、企業のビジョンやコアが本当に正しいかどうかはどのように判断されていますか。

安渕:いくつもの視点から、自分たちの立ち位置を確かめます。まずは、異業種の人たちと話し、自分たちが良いと思ってやっていることが他の業種からはどう見られるのかを知る。例えば、食品の工場をトヨタの人に見てもらうと、「なぜこんなことをやっているのか」と客観的な指摘が得られ、大きく改善できたりします。

次に、違う年代の人の意見を聞きます。60代の人であれば、40代や20代という離れた年齢の人たちがどう思っているのか尋ねてみるのです。また、例えば日本人男性が多い会社であれば、外国人や女性がどう思うのかに耳を傾けるなど、会社に多様性を持ち込んでみることもします。

もちろん一番大切なのはお客様の本音を聞くことです。特に、厳しい意見をくださるお客さまは大切です。このように、“自分たち以外の目”で自分たちの立ち位置を確かめながら、目指すところを探り、向かっています。

編集=フォーブス ジャパン編集部

 

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