現在のiPhoneがライトニングケーブルで接続された際の効果音ファイルは、「connect_power.caf」だが、今回発見されたのは、「engage_power.caf」というものだ。これまでも、インダクティブ充電(電磁誘導によりエネルギーの伝達を行う充電)に対応するためにiPhone 8の背面がガラス素材になるという情報や、金型にワイヤレス充電の回路用と思われるスペースが設けられている画像が流出していた。
さらに、アップルが国際規格のワイヤレスパワーコンソーシアム(Wireless Power Consortium)に加盟したことから、次期iPhoneがワイヤレス充電に対応すると噂されてきた。今回明らかになった効果音ファイルによって、その可能性がさらに高まったと言える。
iPhone 8は、充電方式だけでなく、デザインも大幅に刷新される予定だ。ほぼベゼルレスになるほか、物理ホームボタンが廃止されてバーチャルボタンが設置されたり、ディスプレイが有機ELとなって、縦横比がGalaxy S8と同じ18:9になると見られている。有機EL搭載になれば、従来よりも画面が明るくなり、省エネ性能も向上する。
ワイヤレス充電は、端末の薄型化・小型化という最近のスマートフォンのトレンドに対応した有効な充電技術だ。しかし、iPhoneがワイヤレス充電対応になる場合、アップルが独自規格を導入するのか、互換性の高い標準規格を採用するのかという点は大きな疑問となっている。