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スポーツビジネスを専門としつつ、不定期に教育およびローカルエコノミーに関する記事を執筆

Sorbis / shutterstock.com

2016年はスポーツ史における最高の年だったと言っていい。オリンピックではウサイン・ボルトやシモーネ・バイルズ、マイケル・フェルプスが活躍。シカゴ・カブスは107年にわたって苦しめられてきた“呪い”が解けて優勝を果たし、キャバリアーズはクリーブランドに52年ぶりのタイトルをもたらした。全米大学男子バスケットボールトーナメントNCAAでは、ビラノバ大学が3ポイントのビザ―ブートを決めて優勝し、英プレミアリーグではレスターシティが5000対1のオッズからの劇的優勝を果たした。

ファンにとってはいい思い出となった1年。だがスポーツ関連3大銘柄の株主たちにとっては、あまりいい1年ではなかった。2016年に取引されたスポーツ事業関連33銘柄のうち、最もパフォーマンスが悪かった3銘柄がアンダーアーマー(-40%)、マンチェスター・ユナイテッド(-19%)とナイキ(-18%)だった。

アンダーアーマーは過去10年で売上高が10倍に成長し、株式市場では人気銘柄だった。2015年には売上が28.5%増加し、契約を結んだステフィン・カリー、ブライス・ハーパー、キャム・ニュートンはいずれも各リーグでMVPを受賞。ジョーダン・スピースは全米プロゴルフ協会(PGA)の最優秀選手賞を受賞した。

同社は26四半期連続で最低20%の売上増を達成。だが10月25日、今後数年の成長について減速するだろうとの見通しを示したことを受け、株価は14%下落した。また3月に新たなクラス(クラスC)の株式発行を始めて以降、アンダーアーマーの株価は40%下落した。

マンチェスター・ユナイテッドはアメリカの株式市場で取引されている、数少ないスポーツチーム銘柄の1つだ。同チームの株価は2016年初旬、大幅に下落。アディダスやシボレーと年間2億ドル(約234億円)にのぼる新たなスポンサー契約を結んだにもかかわらず、ピッチ上でのパフォーマンスに懸念が持たれたためだった。プレミアリーグの成績が5位に終わり、2年連続でチャンピオンズリーグ出場を逃した同チームの株価は、通年で19%下げた。

そしてスポーツ関連銘柄の2016年ワースト3位が、売上高335億ドル(約4兆円)のスポーツウェア大手ナイキで、通年で株価は18%下落した。ナイキはダウ構成銘柄30種の中でも最も成績が悪かった。同社の株価は過去3年で5倍に上昇したものの、2016年は北米の成長見通しを軟化させたことで下落に転じた。また同社は、2大ブランド大使であるレブロン・ジェームズとクリスティアーノ・ロナウドと生涯契約を結んだ。1人当たりの契約金は10億ドル(約1,170億円)相当ともされている。

この数年、注目度でも業績でもナイキとアンダーアーマーに後れを取っていたアディダスは、2016年に復活を果たした。同社の株価は64%上昇し、スポーツ関連銘柄のトップ3に入った。同社はカスパー・ローステッドを新CEOに据え、アメリカ国内のオペレーションとドイツ本社と共同での取り組みを強化。またカニエ・ウエストとの提携などが功を奏して、スケッチャーズを抜いて米国内2位のフットウェア・ブランドとなった。

2016年のスポーツ関連銘柄で最も成績が良かったのは、アウトドア製品メーカーのジョンソン・アウトドアズで株価は通年で84%上昇した。12月の決算発表前までは、100%以上の値上がりを記録していたが、同月の四半期決算で損失を報告したことを受けて株価が22%下落した。


編集=森 美歩

 

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