依然としてパクリも多い
中国ブランドの海外マーケットでの収益も増えている。エレクトロニクスメーカーのZTEとレノボの海外収益比率は50%を超え、家電ブランドのハイアールも30%前後に達する。これらの企業は低品質という中国ブランドのイメージを覆すために、多額の投資を行っている。
現地の大企業を通じて海外マーケットに浸透していることも、中国ブランドに見られる特徴だ。例えば、米国の映画館チェーンAMCエンターテイメントは中国の不動産会社、ワンダグループ(大連万達集団)の傘下だ。フォーチュン500企業の64位に位置するIngram Microも天津天海投資発展の傘下にある。
中国企業にとって、海外で広く認知されるための道のりは依然として長い。中国ブランドのイメージは変わりつつあるが、食品の安全性に対しては不安が払しょくできない。中国ブランドの多くは知的財産権を理解しておらず、模倣も珍しくない。例えば中国のスポーツウェアブランドUncle Martian(アンクルマーシャン)は米ブランドのアンダーアーマーのロゴを公然とパクっているし、ファッション小売のLa Chapelleは仏ブランドを装っている。
Brandzのグローバルヘッド、ドリーン・ワンは「グローバル化を実現するために中国企業はマーケティングへの投資を維持しつつ、ブランド認知度を引き上げる方法を真摯に考えなければならない。最も重要なのは、競争相手と意義ある違いを打ち出すことだ」と語った。