スナップチャットのDAU(デイリーアクティブユーザー)は全世界で1億5,000万人。その60%が18~34歳だ。その中でも25~34歳のミレニアル世代が急速に増えている。今後最も購買力が伸びる世代であり、ブランドが目を付けないわけがないのだ。
スナップチャットの広告は3種類がある。“ストーリー”セクションと“ディスカバー”セクションの間に表示される「スナップアド」、写真や動画にかぶせる地域限定のオリジナルアート「ジオフィルター」、そしてセルフィーにエフェクトをプラスできる「スポンサード・レンズ」だ。
バーバリーやASOS,シャネル、ルイヴィトン、グッチらが出稿中だが、以下に広告プランニングの参考になる4ブランドのスナップチャット戦略を紹介する。
フェンディ(@Fendi)
フェンディは2016年、“Snapchat Tour”と名付けたキャンペーンを打った。ケンダル・ジェンナーやザラ・マーティン、アイリーン・キムなどのインフルエンサーがフェンディのアカウントでコンテンツを公開するものだ。スナップチャットでは24時間後に消えたコンテンツも、公式ウェブサイトにアップロードされている。ローマやロンドン、モスクワ、パリ、ソウル、マイアミなどの都市別にインフルエンサーが投稿したコンテンツを見ることができる。
バーバリー(@Burberry)
バーバリーは以前からプラットフォームに合わせたコンテンツによる宣伝を得意とし、新作の発表を独創的な方法で行ってきた。2016年2月に行われたロンドン・ファッション・ウィークの期間中には、ロンドンにあるバーバリーのフラッグシップストアに侵入しようとする2人のモデルを主人公としたストーリーを公開。
防犯カメラの映像を使ったり様々な強盗映画になぞらえたシーンを挿入したりするなどの楽しいコンテンツを盛り込んだ。主人公は最終的にお目当てのコレクションを見つけて試着し、捕まるというストーリーだ。 “Break in at Burberry!(バーバリーに強盗)”の見出しが躍る新聞の画像も投稿された。他のブランドが単なるファッション・ウィークの舞台裏を紹介していた中、バーバリーは新鮮で面白いストーリー性のあるコンテンツで勝負した。