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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

Keith Homan / Shutterstock.com

健康や環境への考慮を理由に、植物ベースの食品や人工肉を支持する消費者が増えている。その流れを受け、米食肉加工最大手のタイソンフーズは、競争力を維持する1つの方法として、代替たんぱく源や食の持続可能性に投資を行うベンチャーキャピタル(VC)部門を立ち上げた。

タイソン・ニューベンチャーズLLCと称するベンチャーキャピタルファンド(1億5,000万ドル=約170億円)では、「画期的な」テクノロジーやビジネスモデルの開発を行っている企業に投資していくという。

もちろん、人工肉にも投資を行っていく。ビヨンド・ミート(植物由来のフェイクミートを作っている企業)の持ち株5%への出資が、同社の初の案件となる。10月に出資を発表した際(出資額は非公表)、タイソンフーズのモニカ・マッガーク戦略担当上級副社長はこの出資が同社に「たんぱく質市場の急速な成長を遂げているセグメントとの接点」をもたらすと胸を躍らせていた。

12月5日、マッガークはタイソンフーズの新たなステップについて次のような声明を発表した。「新たなファンドの立ち上げによって、当社は精肉・加工食品という中核事業に重点を置きつつ、新しい形のたんぱく質や食品生産方法にさらに広く触れることができるようになる」

さらに彼女は、同社は今後、既存の食料供給システムを変える製品やテクノロジーの開発に重点を置いている起業家たちと「協力していく」つもりだとも語った。

「食品や料理に関する研究開発、顧客との関係や流通などの分野における当社の知見やノウハウで、スタートアップ企業の成長を加速させていくことができると考えている。そうすることで、アメリカをはじめ世界の食料供給システムを大きく前進させていきたい」

代替食品企業に投資を行うVC部門を作った大手食品会社は、タイソンが初めてではない。2015年10月にはゼネラルミルズが301Incを立ち上げ、同ファンドはその後ビヨンド・ミートやカイト・ヒル(ナッツミルクを使って乳製品の代表品を製造している企業)などに投資を行っている。

また今年2月にはキャンベル・スープが独立型VCのエーカー・ベンチャー・パートナーズに1億2500万ドル(約142億円)を投資。エーカーはその後、バック・トゥー・ザ・ルーツ(家庭菜園キットやオーガニックのシリアルを扱う企業)のシリーズAの資金調達ラウンドや、微生物・細菌の診断企業サンプル6のシリーズCの資金調達ラウンドを率いた。

さらに6月には、ケロッグが1894キャピタルを設立。新興フードブランドに1億ドル(約114億円)の投資を行っていくとした。

ダウ・ジョーンズのデータベース「ベンチャー・ソース」によると、2016年の第1~3四半期で各VC企業が食品・農業関連企業に行った投資総額は4億2,000万ドル(約478億円)にのぼった。2015年の総投資額は約6億5,000万ドル(約740億円)だった。

編集=森 美歩

 

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