グレーヘアのエスタブリッシュが応援したくなる、10代から真摯にヘルスケアに取り組む起業家の熱き思いとは。
元みずほ銀行常務の乗松文夫が副社長を務め、社外取締役に元ナイキジャパン社長の秋元征紘、元ガリバー創業メンバーの吉田行宏、元ミクシィ代表取締役の朝倉祐介……、フィンク経営陣には錚々たるメンバーが名を連ねている。
「健康に関する問題が人間を孤独にし、死をもたらす。だからこそ、手軽で誰でもできるヘルスケアサポートを提供したい」という、30歳の起業家・溝口勇児の思いに賛同したからだ。
その思いの原動力は、溝口が高校在学中から13年間、フィットネスクラブという健康予防管理の現場で見てきた経験だ。「膝の悪いおばあちゃんが、お孫さんに『旅行へ行こう』と誘われても、膝が悪いがゆえに邪険に断ってしまうのです。本当は行きたいのに……。そうした健康の問題が孤独をつくり出してしまっていた」
フィンクがいま取り組んでいるのは、ダイエットプログラム。遺伝子検査、血液検査、生活習慣のチェックを経て、スマホで「食事メニューの写真を撮影し、送るだけ」。栄養士から「熱産生が苦手な体質ですから、温かい飲み物は定番にしましょう」といった反応が返ってくる。一見、高齢化社会の問題と結びつかないが、必ずしもそうではないと言う。
「ダイエットプログラムを入り口にして、食生活や生活習慣を改善させ、健康寿命を延ばす。平均寿命との差を縮め、最終的なゴールは健康で幸せな生活を長く送ってほしいところにあります」(以下略、)