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スポティファイCEO Daniel Ek photo by Antoine Antoniol / gettyimages

スウェーデン発の音楽ストリーミングサービス「スポティファイ(Spotify)」がついに日本に上陸し、世界第2位の規模を誇る音楽市場でのシェア獲得に向けた競争の火ぶたを切った。

だが日本での事業展開には数々の障害が立ちはだかっており、同社は今後、悪戦苦闘を強いられるだろう。以下に、スポティファイが日本で苦戦すると筆者が考える主な理由を3つ挙げる。

1.日本人に響かないコンテンツ

スポティファイの創業者で最高経営責任者(CEO)のダニエル・エクは、東京で開いた発表会で、日本でのサービス開始について以下のように語った。

「これは私にとって夢の実現です。世界の200万人のアーティストたちの曲を日本に、そしてもちろん、皆が愛する日本人アーティストたちの曲を世界に届けられるのです」

日本上陸に当たって、新サービスの導入も発表された。再生中の曲の歌詞を画面に表示する機能で、カラオケを念頭に置いたものだ。

同社は日本で1年以上かけて準備を進め、提供邦楽曲の数を増やすべく複数のレコード会社と契約を結んだ。配信楽曲数は4,000万曲に上り、日本人向けのプレイリストも充実させたという。

世界のアーティストたちを日本に、そして日本のアーティストたちを世界に、というビジョンは聞こえこそいいが、ごく単純な事実を見逃しているようだ。

日本では、国産のバンドやアーティストに対する人気の比重が極端に大きい。スポティファイは日本のレーベル数社と契約を交わしたものの、提供できる楽曲数は限られている。

ジャパンタイムズは音楽配信専門家の榎本幹朗氏の話として、スポティファイの楽曲リストにはオリコンチャート入りしたヒット曲が半分も含まれていないことを指摘している。

同様の問題は、新しい「カラオケ」機能にもある。カラオケは通常、グループで楽しむためのものであって、家で一人楽しむものではない。さらに、日本では音響設備が充実したカラオケ店が至る所にオープンしている。新機能が日本のユーザーにどのような付加価値をもたらすのかは不透明だ。

編集=遠藤宗生

 

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