メッセージングプラットフォームを普及させたいフェイスブックとアップルにとって問題となるのが、メッセージのスパムがビジネスとして根付いてしまっている新興国において、いかに信頼性をアピールしていくかだ。
「企業から消費者へのメッセージングサービスは極めて重要なツールになりえますが、それは消費者が受け取るメッセージを信頼していることが前提です」とスウェーデンのクラウド通信サービスCLX CommunicationsのRobert Gertsmannは語る。
MEFの調査によると、平均的に最もスパムが多いのがSMSだが、一方では35%が信頼していると答え、最も信頼度が高いメッセージングサービスとなっている。ワッツアップなどのアプリを信頼すると答えた人はおよそ28%だった。
スパムは特にフェイスブックにとってセンシティブな問題だ。同社は2016年に入って「メッセンジャー」にチャットボットを導入したが、そこでも既にスパム被害が発生しつつある。