しかし、今回のiPhone 7/7 Plusがテクノロジーの面でさほど革新的なデバイスではないことはほぼ確実視されている。チップは更新され、カメラのセンサーは改善され、バッテリー寿命はわずかに向上すると伝えられているが、大きな変化と言えば7 Plusへのデュアルレンズの搭載と、ヘッドフォンジャックの廃止ぐらいだろう。アップルは常に革新的なプロダクトを世に送り出すことを使命としてきたが、今回に関しては端末自体ではその使命を果たせそうにない。
アップルが今回密かに企んでいるワン・モア・シングは、もしかしたらソーシャルメディアの活用なのかもしれない。同社が以前から保有していたツイッターの謎のアカウントが、先週から新たな動きを見せている。
アップルは今から5年前に@Appleのツイッターアカウントを取得しているが、驚くべきことにそれ以降、ツイートは一文も投稿されていない。プロフィールも初期設定のままだったが、それが先週になり突然、イベントの招待状と同じデザインに変更されたのだ。
@Appleアカウントは依然、一つのアカウントもフォローしていないが、メディア関係者の間では「これはアップルがツイッターで何かの発表を行なう兆しだ」との見方が高まり、フォロワー数は現状で35万人に迫る勢いとなっている。
このアカウントから第一弾の投稿が放たれれば、ソーシャルメディア上にリツートやコメントの渦が巻き起こり、巨大なパブリシティを生み出すことになるだろう。
アップルは米国ではこれまでほとんどソーシャルメディアを活用しておらず、フェイスブックやインスタグラムにも公式アカウントは存在しない。唯一の例外として挙げられるのは、アップルミュージックのタンブラーのアカウントぐらいだ。(日本向けには@iTunesJapanや@AppStoreJPが稼働中)。
アップルの今回のサプライズはツイッターから始まることになるのか。@Appleアカウントの動向に大いに注目したい。