そのほか、リオなど一部の都市では、オアシス自ら会員限定のクラブハウスも運営している。リオのクラブハウスでは五輪に合わせて今年、ポップアップのレストランやLVMHと世界初のラグジュアリーウォッカ、「ベルヴェデール」がスポンサーとなったラウンジを開設したほか、週末のプールパーティー、ライブのDJパフォーマンスも行われる。
リオでは1千人が利用
オアシスはいずれも厳しく吟味した上で、年末までに世界30都市に250軒ほどを確保したい考えだ。米ニューヨークとロサンゼルス、マイアミ、そのほかロンドンやバルセロナで、物件を選んでいる。来年にはアジア地域やオーストラリアへの進出も計画しており、2018年には予約売上高1億ドルを目指している。
だが、現在のところ同社が最も多くの物件を用意しているのは南米で、リオデジャネイロやアルゼンチン・ブエノスアイレスが事業の中心となっている。
リオについては五輪開催前に否定的な報道が相次いだことから、開幕間近になっての予約が伸び悩んだほか、予約のキャンセル率も10%に上った。それでも開催期間中にはおよそ1,000人が同社のサービスを利用。うち約40%が、グーグルやナイキ、ビザ、英国放送協会(BBC)の関係者となっている。
過去にオアシスを利用したセレブの中には、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、マムフォード・アンド・サンズ、カイリー・ジェンナーとタイガ、チャイルディッシュ・ガンビーノ、ルーシー・ヘイルなどがいる。こうした人たちが利用する住宅は一泊当たり1万~10万ドル(約101万~1,012万円)だが、一般的なホテルの宿泊料と同水準の手頃な物件(同150~500ドル、約1万5,000~5万円)も用意している。