開催中のリオデジャネイロ五輪は選手村に対する懸念が伝えられ、オンライン宿泊仲介のエアビーアンドビーも高額な宿泊費用に見合った質を保証するという点で問題が生じていたことから、「高級版エアビーアンドビー」とも呼ばれる「オアシス・コレクション」が人気を集めている。
「ホテルのような家」を提供する2009年創業のオアシスは、高級ホテルへの宿泊はコストがかかりすぎる、アパートを借りるには滞在期間が短すぎるという五輪などのイベントや、長すぎる出張のための宿泊先を提供している。
同社の共同創業者でもあるパーカー・スタンベリーCEOは、「エアビーアンドビーは短期滞在用のアパートのようなコンセプトで人気を得ている。だが、ブティックホテルのようなカスタマイズされた経験は提供していない」「狭いホテルの部屋に長く泊まることも、望まれることではないだろう」と話す。
ホテルやエアビーアンドビーとの違い
オアシスはエアビーアンドビーとは異なり、提供する住宅を自ら吟味して選び、貸し出している。そのため、住宅の所有者が物件の質などについて誇張したりする心配がない。
また、高級物件の短期賃貸を専門とするサイト、「ホームアウェイ(HomeAway)」や「ラグジュアリー・リトリーツ(Luxury Retreats)」とも異なり、24時間年中無休のホテルのコンシェルジュのように、さまざまなサービスを提供。観光名所の紹介やアクテビティの予約、週に一度のハウスキーピングも請け負っている。
さらに、ホテルのようにジムは完備してないものの、提携しているフィットネス施設を無料で利用できるほか、マッサージやヘアメイクの専門家の派遣を依頼することもできる。一流シェフによる料理教室や、地元レストランの料金の割引、バーテンダーの派遣も行っている。