CEO RANKING 2015選定方法
稼ぐ力
ROE(2013年度)を高い順に0~100で点数化
ROA(2013年度)を高い順に0~100で点数化
以上の平均点を点数化
「稼ぐ力」ではROEとROAを使用した。昨今、外国人投資家とともにJPX日経400指数の組入銘柄選定で重視されるように、マーケットでは株主資本に対する利益の比率であるROEの向上策を求める声が多い。ただし、ROEの場合は有利子負債の多い(もしくは過小資本)の会社がランキング上位となることも多く、ROAとの併用で質の良い高ROE銘柄が上位にランクインするように工夫した。また使用する利益は本来の力を表さない特別損益などを修正し、なるべく経常的な本業の力をベースとした。
投資力
「(2013年度の経常利益-2009年度の経常利益)÷2009年度の設備投資」
が高い順に0~100で点数化
「投資力」については、2009年度の設備投資が利益の増分(2009年度→2013年度)へどのようにつながったかで点数化している。重厚長大産業に不利な面もあるが、設備投資が効率的に利益へつながっているかを見る指標になる。
市場評価
純粋の時価総額の増減率を高い順に0~100で点数化
2010年1月末と2015年1月末の数値を使用
「市場評価力」は極めて単純で、時価総額の増減を点数化しており、市場の評価そのものといえる。
従業員力
一人当たりの利益額(2013年度)を高い順に0~100で点数化
一人当たりの利益改善額(2013年度、2009年度比)を高い順に0~
100で点数化
平均年間給与額(2013年度)を高い順に0~100で点数化
平均年間給与変化率(2009年度→2013年度)を高い順に0~100で点数化
以上の平均を点数化
「従業員力」では従業員一人当たりの利益額と従業員一人当たりの利益変
化額、平均年間給与額と平均年間給与変化率を使用した。従業員が効率
的に働けているかという一方で、従業員が金銭的に報われているかという点
も重視している。どちらか一方に偏っている状況は、長続きしないという前
提に立ったものだ。
経営者にとって、利益の水準や変化は重要なキーワードである。それが各種資本に対してどうなのか、設備投資に対してどうなのか、従業員一人当たりに対してどうなのかという水準がランキングに影響を与える割合を高くした。こちらも間接的に利益とリンクするが、従業員の報酬の水準はどうなのか、市場からの評価はどうなのかという点も3割程度の影響力を持たせた。要は従業員と設備に効率的に働いてもらう環境を整え、適切な資本構成を保ち、従業員に還元した後も依然として高い利益水準を誇る企業の経営者が評価されるという仕組みとした。