これは、ウノ・ピッツェリア&グリル(Uno Pizzeria & Grill)が提供するホール・ホッグ・バーガープレート。米非営利団体「公益科学センター(CSPI)」が発表した2016年版「いきすぎた食事賞」を受賞した9つのメニューの1つだ。
ホール・ホッグ・バーガープレートは、ハンバーガー、サラミ、ソーセージ、ベーコンに生ハムと、肉類だけで1ポンド(約453g)以上。そこに4種のチーズとガーリックマヨネーズがトッピングされ、さらにサイドとしてフレンチフライとオニオンリングが添えられている。
20歳以上のアメリカ人の71%が肥満または体重過多で、国内に暮らす成人の50%近くは糖尿病かその予備軍。ならば各レストランは、客の健康を害する極端に不健康なメニューの構成を変えるか、あるいは提供をやめるだろうと思う人もいるかもしれない。
だが「残念ながら、こうした極端なメニューは例外ではなく一般的だ」と、CSPIの栄養士リンゼイ・モイヤーは声明で指摘する。「アメリカのレストランチェーンは、糖尿病や肥満、心臓病や脳卒中を促進するような料理を出している」
いきすぎた食事を避けるために、CSPIでは高カロリーの前菜を避け、シンプルなグリーンサラダを注文するようすすめている。ほかには、パンが出されても食べない、あるいはサンドイッチやバーガーのパンを残してカロリーの摂りすぎを防ぐこと。メニューの「軽い食事」の欄から選ぶこと。半分を持ち帰って翌日食べるという方法もある。
驚くのは、各レストランが次々と不健康なメニューを考え出すこと。これ以上不健康なメニューはないと思っても、彼らはさらに健康に悪いメニューを考案するのだ。
「3,000kcalのバーガープレートと比べれば、マクドナルドのクオーターパウンダーはミニバーガーみたいなものだ」とモイヤーは言う。だがアメリカの多くのレストランが掲げるこの“大食い哲学”は、文字通り私たちを病気にさせているのだ。
CSPIが発表した、そのほかの「受賞者」のメニューと店名を一部紹介する。