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I’m an entertainment entrepreneur covering music, TV & pop culture.

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ビデオデッキの最後の製造業者である日本の船井電機が、今月でVHSビデオデッキの生産を終了する。

船井電機は中国でビデオデッキを生産し、三洋電機のブランドで販売していた。ピーク期には年間1,500万台だった販売台数は、昨年は75万台まで落ち込んでいた。出荷減がコストの増大を招き、部品の調達も困難になり、今回の決定に至ったという。

日本ビクターが1977年に発売したVHSは、1975年に登場したベータマックスとの規格戦争を引き起こした。VHSの勝利はアダルト市場の恩恵を受けた面が強い。ソニーはアダルト業界が同社のプラットフォームを使うことを禁じた。その結果、後発のVHSがベータを凌駕し、1987年にはVHSが52億5,000万ドル(5,570億円)のビデオデッキ市場の90%を支配した(ソニーは昨年、ベータ版のビデオテープの販売を終了した)。

VHSは家庭用エンターテイメントの世界に20年以上君臨した。ソニーは1994年にDVDプレイヤーを開発したが、映画製作スタジオの著作権の問題もあって、米国での発売は1997年にずれ込んだ。当初のDVDプレイヤー価格は1,000ドル以上と高価で、VHSは2000年代に入っても、米国で優勢を保っていた。

レンタル市場では2006年にDVDに敗退

2001年にDVDの販売台数は初めてVHSを抜いた。しかし、同年の家庭におけるDVDプレイヤー保有率はわずか25%で、レンタル部門ではVHSが2003年中盤までDVDを上回っていた。ハリウッド映画の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がDVD版でリリースされた2006年、ついにVHSはトップの座から降ろされた。

米国のアマゾンで今“VHS映画”を検索すると、13万5,267件がヒットするし、その半分以上はプライム会員なら無料で翌日配達してもらえる。ディズニー映画やスター・ウォーズ・シリーズのボックスセットも販売され、ポケモンの劇場版第一作も1ページ目にヒットする。

HD、スーパーハイビジョン、3Dテレビと新技術が次々と出てくる中で、VHSが復活する可能性はほとんどないだろう。しかし、昔ながらのVHSビデオ作品の中には、今でも中古市場で非常に高額で取引されているものがある。古いビデオデッキの処分を検討している人は、今一度考えなおしてみたほうがいいかもしれない。

編集=上田裕資

 

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