ビジネス

2016.07.17 08:30

ビリオネアのお金や健康の管理術[富豪のトリビア45 -Part6]


Q 大富豪に仕えるプライベートバンカーってどんな人?

例えば、大富豪の創業社長を思い浮かべてほしい。現場が混乱しても「朝令暮改」を是として突き進み、会社を大きくした名物社長だ。そんな彼らに信頼されるのは、どんなプライベートバンカーなのか?

実際にメガバンク系の金融機関のプライベートバンキング業務で実績を残した担当者は「イエスマンでは記憶に残らない。意見を言えなくては生き残れない」と話す。富裕層には銀行、信託、証券会社など各金融機関のプライベートバンク業務の担当者が日参する。

だが、実際には各社が持ち込む提案や商品に大差はないため、結局のところは営業担当者との相性が決め手になる。
「そのお金使いは、派手な印象をもたれますよ。信用が傷つきます」

大金を手にして“裸の王様”になりがちな富裕層は、時に耳の痛い話をしてくれる人が欲しくなるのかもしれない。

Q お金持ちがお金持ちじゃなくなる理由は何か?

お金持ちがお金をなくす要因は3つある。税金、通貨安、インフレだ。

そのため、お金持ちは通貨安対策として「ある程度の資産を外貨でもつ人が多い」(プライベートバンク関係者)。日米の通貨を半分ずつもてば、為替の変動で損をするリスクを避けられるからだ。

また、インフレに強い資産として、不動産や有価証券に投資をするのは基本。不動産投資で人気があるのは、都市部の一等地の物件だ。あくまで投資なので、価値が落ちにくく、換金性の高い一等地を好むという。

税金で資産をなくすのは、相続の場面だ。特に土地をもっているが現金をもたない地主層は、相続のタイミングで資産の売却を迫られることになるため、一族の資産を維持するのが難しくなっていく。

日本は富豪が富豪でいつづけるのが難しい環境のようだ。

文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.24 2016年7月号(2016/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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