Q 若きベンチャー社長たちは、どうやって個人資産を管理しているのか?
一代で財を成したベンチャー社長のなかには、20代、30代ですでに個人資産が100億円を超える人も少なくない。莫大な資産の管理には煩雑な作業が伴うため、社長業と並行して自身の資産を管理するのは時間的にも負担が大きい。そこで、活躍するのが銀行や証券会社のプライベートバンキング業務や、資産管理を請け負ってくれるファミリーオフィス、いわゆる“番頭”だ。
番頭の仕事は、弁護士や税理士らがチームになって、資産管理を一手に請け負うこと。株や不動産、その他さまざまなものに投資すると、それぞれに大量の郵送物が届くし、事務手続きも多い。それを一括して引き受けているのである。さらに、番頭は資産管理や事務処理のほかにも、子供の留学先の手配や、財団の設立など、ありとあらゆる場面で依頼人の手足となって働いてくれる、心強い存在なのだ。
Q 富裕層は、どのように健康管理しているのか?
健康に長生きしたい-。それは、すべての人に共通する願いだ。では、富裕層はどのように健康を維持しているのか?
富裕層から注目を集める医療機関がある。最先端の設備で健康管理をサポートする「グランドハイメディック倶楽部」だ。東大病院、京大病院(今年6月検診開始)といった国内最高峰の医療機関に併設されているだけではない。都心部の施設に加え、山中湖にはリゾート併設の検診委託医療機関がある。
一般的な総合病院の人間ドッグの検査項目は平均16〜17項目だが、ハイメディックでは30項目以上の検査を実施。早期発見できる態勢を整えている。必要があれば、専門病院を紹介するが、その際には看護師の資格をもつコンシェルジュが会員の代わりに詳しい病状などを医師に伝え、治療をサポートする。また主治医である「倶楽部ドクター」が一人ひとりの経年データをもとに、生活改善の指導や治療方針をアドバイスする。医師自らが監修したサプリメントや美容医療などのアンチエイジングケアも行い、テーラーメイドのサポート体制を整えている。
気になる会費は、入会金が225万円(税別)、そのほかに年会費50万円(税別)と決して安くはない。それでも1992年の創設以来、会員数は年々増加して、現在は1万5,000人を超える。運営者は会員制リゾートホテル事業を展開するリゾートトラスト。ホテルのような優雅な雰囲気の施設も富裕層を惹きつけている。