配車アプリで急拡大の「相乗り」 リフトでは全配車の4割に

Mike Coppola / Getty Images

配車サービス業界では今、同じ方向へ向かう複数の乗客を同乗させる「相乗りサービス」が急速に伸びている。リフトは今週、相乗りサービス「リフト・ライン(Lyft Line)」を米国の6都市で新たに開始。シアトル、デンバー、フィラデルフィア、サンディエゴ、シリコンバレー、ニュージャージーで利用可能になった。

これでリフト・ラインが利用できる地域は全米15か所に広がった。これらの中には、ライバルのウーバーが既に相乗りサービス「UberPool(ウーバー・プール)」を提供している地域もあるが、デンバーとニュージャージーではリフトが先行することになる。しかし、総配車件数では依然としてウーバーがアメリカ国内、グローバルともにリフトを大きく引き離している。また、ウーバー・プールがロンドン、メキシコシティ、ニューデリー、パリ、北京などアメリカ国外の19都市でも利用できるのに対し、リフト・ライドはアメリカ国内に限られる。

両社とも相乗りサービスの拡大に何千万ドルもの資金を投じている。相乗りはユーザーにとっては料金が安くなり、ドライバーにとっては稼働率が向上し、運営者にとってはドライバー不足の緩和につながる。リフトによると、全配車件数に占めるリフト・ラインの割合は40%に達するという。

「我々の事業規模と展開地域は驚異的なスピードで拡大している。今回新たに6エリアでリフト・ラインの提供を開始したことで、アメリカ人の25%が割安な相乗りサービスを利用できるようになった。我々は相乗りを促進することで、自動車交通量の減少に寄与していく」とリフトの共同創業者でCEOのローガン・グリーンは声明の中で述べている。

編集=上田裕資

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