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ハードウェア及び半導体メーカーについて執筆

ビル・ゲイツ (CNBC / Getty Images)

投資家たちは、マイクロソフトのクラウド事業が順調に成長していることに満足している。マイクロソフトは1月28日、ウォールストリートの予測を上回る第2四半期決算を発表し、同日の株価は3%近く上昇した。

マイクロソフトの第2四半期の実績は、売上高が257億ドル(約3.1兆円)、1株あたり利益は78セントだった。これに対し、アナリスト予想は、売上高252.6億ドル、1株あたり利益71セントだった。

投資家の視線は、引き続きクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」と、クラウド型グループウエアサービス「Office 365」の進捗に注がれている。セグメント別では、「Intelligent Cloud」が売上高63億円で、前年同期比で5%増加した。このうち、クラウドサービスの売上高は前年同期比10%増、Azureの売上高は前年同期比140%増となった。マイクロソフトによると、フォーチュン500社の三分の一が同社のエンタープライズモビリティサービスを利用しており、導入企業数は前年同期比で3倍に増加しているという。

一方、「Productivity and Business Processes」の売上高は前年同期比2%減の67億ドルだったが、Office 365の売上高は約70%増加し、サブスクリプション数は2060万人となっている。また、Dynamics事業の売上高は前年から11%増加した。

マイクロソフトが昨年10月に発表した第1四半期決算では、コマーシャルクラウドの通期売上高予想を82億ドルとしていたが、今回の決算では94億ドル以上に上方修正している。

「世界中の企業がMicrosoft Cloudをデジタルプラットフォームとして活用し、事業の変革に意欲的に取り組んでいる。多くの企業がWindows 10を試し、2億台以上の端末にインストールされている」とサティア・ナデラCEOは発表文で語っている。

クラウド事業では、アマゾンがマイクロソフトのはるか先を行っている。調査会社Synergy Research Groupによると、市場シェアはアマゾンウェブサービス(AWS)の30%に対し、マイクロソフトは10%だという。しかし、マイクロソフトはAzureが前年比140%増となるなど、アマゾンを猛追している。アマゾンが1月28日に発表した第4四半期決算によると、AWSの売上高は前年比で69%増だった。

マイクロソフトのPC事業の成長率は予想通りマイナスとなり、売上高は前年比5%減の127億ドルだった。ウィンドウズの売上高は前年比で5%減少した。同社によると、新OSであるWindows 10のインストール端末は2億台を超えたという。Surfaceに関しては、「Surface Pro 4」と「Surface Book」の発売により売上高は前年比で29%増加した。

投資家は、ナデラが2014年2月にCEOに就任して以来、事業を順調に立て直していることを評価しており、マイクロソフトの株価はこの1年で29%上昇している。一方でナデラはかつて買収したノキアについて、2015年に76億ドルの減損処理を行うという苦しい決断を下している。

編集=上田裕資

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