対策の研究も進んでいる。13年には京都大学の研究チームが体内時計をコントロールするスイッチとなるホルモンを発見。時差ぼけや夜勤による生活習慣病への一定の効果は世界的にも評価された。そして今年6月には岡山大学のチームもキイロショウジョウバエにおいて体内時計をリセットするタンパク質を発見したと発表。アメリカの科学雑誌『The Journal of Neuroscience』に発表。特効薬の開発が待ち遠しい。
多くの人が実際に体験しているのは、日本を起点として「西向き(例:ヨーロッパ行き)」と「東向き(例:アメリカ行き)」での時差ぼけには差異があるというもの。特に東向きほど時差ぼけが起こりやすくなるので、渡航前にはなるべく早起き体質になるよう準備するといい。