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世界の富豪たちが携わる慈善事業に関する記事を中心に執筆

Timurpix / Bigstock


2つのスタートアップが、米国の富裕層はさらにリッチな旅をしたがっているという考えに賭ける。つまり、プライベートジェットだ。JetSmarterとBeaconの2社は先週、新たな資金調達を行った。JetSmarterは既にニューヨーク・マイアミ間とサンフランシスコ・ロサンゼルス間のフライトを提供中。Beaconは9月中旬よりニューヨーク・ボストン間のフライトを1日に最大18便提供することを狙う。

JetSmarterの創業者、セルゲイ・ペトロソフは「我々の全体的な目標は全ての空の旅をプライベートジェットにすることです。」と述べた。もちろん今年の話ではない。JetSmarterは7月23日、サウジ王族やゴールドマンサックス、Twitterなどのトップレベルの役員を含む投資家から2000万ドル(約25億円)の資金を調達したとアナウンスした。ペトロソフはJetSmarterを2012年に創業した。彼は現状の顧客数を明かさなかったが、「今年、我々は1万フライトを達成する見込です」と述べた。

JetSmarterは1台もジェットを持っていない。同社は商業目的に登録されているジェットの座席を事前に購入している。最低価格では一年に9000ドル(約111万円)を払えば顧客は好きなだけ旅行を楽しむことができる。同社がほとんどマーケティングを行っておらず、多くの顧客は口コミで訪れると発表している。

サウジ王族の一員であり、JetSmarterへの投資家でもあるアブドル・ビン・アブドルアジズ・サウド王子は「旅行業の最前線において、JetSmarter独自のサービスと価格はこの業界に革命をもたらしました。また今後もそうあり続けるでしょう」と同社からのリリース内にて述べた。

Beaconは最短で3ヶ月の契約を必要とし、ニューヨークのウエストチェスター空港とボストンのローガン空港間で無制限のフライトを利用する場合には月に2000ドル(約25万円)の料金を必要とする。8月1日までに登録した会員は入会費1000ドル(約12万円)が免除される。同社は7月22日にRomulus Capital、MiVentures、Western Technologies InvestmentからシリーズAとして750万ドル(約9億2700万円)の資金調達を行ったとアナウンスした。

Beaconの共同創業者であるウェード・アイアリーは2013年にカリフォルニア州で同様な企業のSurf Airを起業している。「Beaconはフライトの運行を外部に委託しDynamic Aviation社と契約を行った。Surf Air社の場合は自社で飛行機を所有していた」とアイアリーは述べた。

アイアリーの目標は「人々をより速く、快適にニューヨーク・ボストン間を移動させること」だ。マンハッタンのミッドタウンからボストンのダウンタウンまでを約1時間半で結ぶ。ウエストチェスター空港までの自動車移動を40分、飛行時間を40分と見積もっている。「電車ならば3時間半かかる。一般の商業航空ならドア・ツー・ドアで3~4時間かかるのに比べて著しく短い」としている。

アイアリーは同社の顧客ベースを年齢35-65歳の男性で平均年収が40万ドル(約5000万円)から50万ドル(約6200万円)と見る。「我々の顧客はサイクリングやワインを好む層です」と付け加えた。

富裕層のためのプライベートジェット・トラベルは既にVictorやUbair、Jetsuiteなどが提供しているが、JetSmarterとBeaconが新たにそのリストに加わった。多くの資産を持つ多忙な顧客らにとって、新規のサービスは間違いなく興味を引く存在になるだろう。

全ての空の旅がプライベートジェットになる未来を想像するのは難しい。しかし、今、確実に成長している分野であることは間違いない。

文=ケリー・A・ドラン(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

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