このベンチャーキャピタルとの取引には、ニューヨークを本拠とするInsight Venture Partners やモナコを本拠とするベンチャーキャピタルのAccelなども関与している。この最新ラウンドによりVintedが集めたベンチャーキャピタルの総額は、2013年以来6,060万ドルに上り、リトアニアのスタートアップ企業の成功のイメージキャラクターになっている。
フーベルト・ブルダ・メディアのマネージングディレクター、マーティン・ワイスは「Vintedのビジネスモデルは完ぺきな拡張性があり、どの国でも機能する」と話す。また「われわれは、Vintedがブルダのデジタルメディアと国際メディア市場への注力によって利益を得られるとも思っている」と付け加えた。
ブルダは欧州でElleやInStyleなど多数のライフスタイル雑誌を所有する。
Vintedは衣服取引サイトで、メインユーザーである25歳未満の若い女性らが「大好きだったファッションアイテム」(Justasの言葉と思われるが、Mildaの言葉である可能性もある)を安く販売する一方で、ファッショントレンドやポップカルチャー、ボーイフレンドとの問題などについての話し合っている。
洋服に関するヘルプ:今すぐ!!これがVintedのフォーラムのスタイルである。Vintedは今流行りの、あるいは頼りになるファッションアドバイスを求める女性らを大歓迎する仕組みを用意したのだ。相談は無料だが、おすすめアイテムのアドバイスは有料で、これこそが投資家を呼び込むのに役立っている。
広告会社は、この年齢層を宝の山とみる。彼女らは、同年齢の中で影響力を持つ可能性があり、またセレブのゴシップを簡単に受け入れるからだ。
POPアプリは世の中にあふれているものの、Janauskasと彼のチームのハイテク技術は、簡単には手に入れられるものではない。これこそが、VintedがInsightに資金を投じさせるより大きなセールスポイントとなっている。
Insightの欧州の仲介者であるカール・カールソンは「Vintedの従業員は、この分野で信じられないほどハイテク通で、創造力に富んでいる。われわれはDaWandaという女性に焦点を当てた別の市場にも投資しており、そこでもVintedが持つスキルセットの一部を利用させてもらっている。Vintedは、買い手が洋服のコーディネートを目で見て分かるように動画を取り入れることで、商品の見せ方を激変させたと思う。買い手は1着ではなく、5、6着購入する。すごいコミュニティだ」と話す。
Vintedによると、主に14歳から25歳の女性、約1,100万人が毎日サイトを訪問し、約45分間売り手とやり取りし、買い物をするという。Janauskasは、2008年の創業以来の同社の売上高が1億5,000万ドルを超えたと話している。これは単なるスタートアップ企業ではない。創業者らは、2020年までにVintedの売上高を4倍に拡大したいと考えている。彼らのウェブサイトとアプリは、米国ではInsightの支援の下、2013年頃立ち上げられた。
カールソンはForbesとのプレ・シリーズCのインタビューで「Vintedは、とにかく素早い。誰に頼ることもなく、既にベビー服などの分野にも業務を拡大している。買収先の候補になる可能性もある」と、10月に受けた電話について言及した。その上で「あと2~3年で上場する可能性もあると思う」と付け加えた。