米人気ラッパー、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)と、新世代ポップスター、Charlie Puth(チャーリー・プース)は、映画「ワイルド・スピードSKYMISSION」エンディング曲で、映画完成前に交通事故死した俳優Paul Walker(ポール・ウォーカー)に捧げる追悼曲、「See You Again」でこのランキングを制した。
この曲は発売直後に大ヒットとなり、全米ビルボード総合シングルチャートで12週連続の1位を獲得、歴代No.1最長タイ記録となった。「See You Again」が今年最も再生回数が多かった曲に選ばれた一方で、14週連続1位を獲得していたDJ兼プロデューサー、Mark Ronsonの「Uptown Funk(feat. Bruno Mars)」がこのランキングで10位内に入らなかったのは意外だ(「Uptown Funk」は14週で首位陥落となったため、歴代の最長No.1記録では2位に終わった)。
「See You Again」は2015年に発表された中で、1年以内に10億回以上再生された唯一のミュージックビデオだ。爆発的大ヒット曲は10億回という記録を従来よりも速く達成するということが明確になってきた。まだ10億回は達成していないものの、英国の歌姫Adele(アデル)の新曲で、発売間もない「Hello」は、10月末にYouTubeに登場したばかりだが、既に4億回以上再生されており、その記録を速いペースで更新し続けている。
今回のランキングでは意外な点もあった。これら10位内の曲は全世界を対象に流行した曲であり、全米シングルチャートでは1位の座に近寄ることもなかった曲もいくつか入っている。米ガールズグループ、Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー)の「Worth It (ft. Kid Ink)」や、豪歌手Sia(シーア)の「Elastic Heart」は、チャートの10位内ランクインしていない。YouTubeの音楽ビデオ視聴者が米国以外にどれほど多くいるのかを示す結果となった。