テクノロジー

2015.12.11 18:00

ツイッター、新戦略にユーザー反発 「関連度表示はやめろ」

Twin Design / shutterstock

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ツイッターは新規ユーザー獲得のため、また新たな実験を始動させた。従来の時系列にならぶツイートの表示方法を改め、つぶやきを関連度順に表示させるというものだ。

ツイッターによると今回のテストはごくわずかなユーザーを対象に行われている。この機能によりツイッターは、投稿をユーザーの関心や関連性に応じて表示しているフェイスブックに近づくことになる。

しかし、ツイッターを愛するユーザーらはこの試みを歓迎していない。時系列順の表示はツイッターに欠かせない要素であり、変更すべきものではないというのだ。

「これは実験です」とツイッター社は声明で述べた。「我が社はユーザーにとってベストなコンテンツを提供する手段を探っています」

しかし、ユーザーからは次のような反発の声も出ている。
「ツイッターはフェイスブックじゃないんだ。リアルタイムのニュースやコミュニケーション、それがツイッターのプラットフォームだ。時系列に沿ったかたちが重要なんだ」

ツイッター社のジャック・ドーシーは7月に暫定CEOに就任して以来、大胆な変更を行うと発言してきた。正式CEOに就任後は、同社の現状のサービスには、様々な不満が寄せられていることを繰り返し指摘した。ドーシーはプロダクトのロードマップを発表し、それを忠実に実行すること、さらに社内カルチャーを強化し、新規ユーザー獲得の動きを進めていくことを発表した。

「弊社は現状のタイムラインの仕組みや、ユーザーがアカウントをフォローして情報を得るというシステムの見直しを始めます」と、ドーシーは今年7月、投資家らを交えた電話会議で発言した。
「我々のゴールは、意義深いツイートや会話を従来より速く表示させることです。ユーザーがログインしているか、いないかに関わらず」

ツイッターは今年から新機能として、見逃した興味深いツイートを表示する機能や、エディターが厳選した様々なトピックに関するツイートを表示する「モーメンツ」の提供を開始した。

しかし、新規ユーザーは思うように増えていない。直近の四半期でのユーザー数は3億2,000万人。前四半期の3億1,600万人から11%の増加だが、これはアナリスト予測を下回っていた。ツイッター社の株価は年初来で32%の下落となっている。

編集=上田裕資

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