ツイッターは10月13日、同社の従業員336名の削減を発表した。一部の従業員はこの決定を、会社のEメールから締め出されることで、当日朝に知った模様だ。
同社に2011年からエンジニアとして勤務するバート・ティーウィス(Bart Teeuwisse)は、自身の失職の報せを、スクリーンショットを添えてツイートした。添付された写真は、彼がツイッター社のメールアカウントにアクセス出来なくなったことを示していた。
I've been impacted by $TWTR's layoffs. This is how I found out this morning. pic.twitter.com/MbjFwYLcU2— Bart Teeuwisse (@bartt) 2015, 10月 13
その数時間後のツイートで彼は、会社からの電話で、レイオフの対象になったことを告げられたと述べている。また、別の社員と見られる人物も「メールからの締め出しで解雇を知った」と掲示板サイトRedditに投稿している。“LaidOffIn140.”(140文字で解雇)と名乗る人物の投稿は次の通り。
「自分はツイッターからレイオフされた不運な(もしくは幸運な)エンジニアの一人だ。彼らはそのことを自分に話もせず、その代わり、朝起きるとメールクライアントの動作がおかしいことで気がついた。誰かこんな経験を持つ人がいたら、特にテック業界の人ならば、自分はどう対処すれば良いかアドバイスを下さい」
今回の人員削減はツイッターの全社員の8%に相当する。新CEO、ジャック・ドーシーの最初の重大な決断となった。今回のレイオフに関してはRe/code がまずその観測を流し、13日朝にドーシー自身がツイートで認めた。
「厳しい判断ではあるが、会社を前進させるための必要な措置だ。将来の成長に再投資するための決断を下した」
ドーシーのツイートは従業員に向けた手紙にリンクしていた。その冒頭で彼はこう宣言している。「我々は会社をより強く成長の道に進めるため、人員整理の動きを進めていく」。手紙の後半で彼は「人員削減は全社を対象とする」と述べた。
ツイッターは退職費用に、1000万ドル(約12億円)から2000万ドルの費用を見込んでいるが、退職金の一部は制限付き株式で支払われるため、そのコストは予定を下回り、実際は500万ドルから1500万ドルに収まると見られている。
シティのアナリスト、マーク・メイは週末に公開した書簡の中で、「今回の決定には賛否両論があるが、ツイッターの財務状況を考えると人員削減は驚きには値しない。長いスパンで経営の改善を考えた場合、直近の抜本的な改革が必要だと思われる」と書いた。
人員削減の報せは投資家らに歓迎され、10月13日のツイッターの株価は一時6%近く上昇し、30.61ドルに達した。同社の株価はこのところ低迷し、一時は2013年のIPO当時の26ドルを下回っていた。