Official Columnist

鍵和田 昇

世界漫遊の放送作家が旅番組の舞台裏を教えます

放送作家。『大人のヨーロッパ街歩き』をはじめ、旅や食、各地の文化をテーマにした番組に数多く携わる。2013年より1年間フランスに滞在し、ヨーロッパを中心に海外を歴訪。帰国後も取材に乗じて国内外さまざまな場所を訪れている。「酒と旅の誘いは断らない」が基本的行動指針。レストランのワインプロデュースも行っている。

  • 「香りの可視化」を実現したアロマビットが日本で起業した理由

    空港には、その国ならではの香りが染み付いているというのは有名な話だ(と、勝手に思っている)。日本では醤油の匂いがするというし、タイに行けば独特の「タイ臭」がする。シャルル・ド・ゴール空港に降り立った時にも、「フランス臭」というのか、「シャルル・ド・ゴール臭」というのか、やはりオリジナルな匂いが漂う。 ...

  • バルセロナの蕎麦屋から国際交流を企てる「遊び人」の真骨頂

    ロンドンやパリ、フランクフルトなど、日本から直行便が飛んでいるヨーロッパの都市に渡航経験のある人は、比較的多いと思う。しかし、飛行機を乗り継がなければ辿り着けない都市の場合は、その知名度の割に「行ったことがある」という人は少ないのではないだろうか。そんな都市の代表とも言えるのが、スペインのバルセロナ ...

  • パリ出店を目指す「元公邸料理人」の大きな野望

    「公邸料理人」という職業がある。外務省のホームページによれば、「公邸料理人とは、調理師としての免許を有する者又は相当期間にわたって料理人としての職歴を有する者で、在外公館長の公邸等における公的会食業務に従事する資格があると外務大臣が認めた者をいいます」とある。簡単に言えば、在外日本大使の公邸に仕える ...

  • パリはパリ、本当のフランスの豊かさは地方にある

    仕事の関係もあり、足繁くフランスに出かけている僕に、毎年春が近くなると、よく聞かれることがある。それは「フランスにも花粉症はあるのか」ということだ。結論から言うと、もちろんある。僕がまだ「花粉症」というものを知らなかった頃、南フランスでロケをしていたら、くしゃみと鼻水が止まらなくなった。風邪ひいちゃ ...

  • なぜ、日本人がインドネシアで介護の専門学校をつくったのか?

    インドネシアといえば、赤道直下の青い海。海辺に広がる美しいビーチリゾートを思い浮かべてしまう。しかしそんなイメージとは縁遠く、この国に介護の専門学校と日本語学校を設立した日本人がいる。「さくら協同組合」の酒井洋茂さんだ。酒井さんが代表理事を務める「さくら協同組合」は、東京を拠点にして、外国人技能実習 ...

  • イタリア国民最愛のチーズ? 知られざる「グラノ・パダーノ」の魅力

    日本一の湖といえば誰もが知る琵琶湖だが、イタリア最大の湖は意外に知られていない。ガルダ湖である。広さはおよそ370平方キロメートル。南北におよそ52キロメートル、東西に17キロメートルという細長い形をしている。数字だけを比べれば琵琶湖には敵わないが、イタリアン・アルプスを従えて湖水を揺らす姿は、ヨー ...

  • パルマハムをめぐる土地と食との蜜月関係

    「パルマと聞いて浮かぶものは?」と質問されたら、たいていの人は「ハム」と答えるのではないか。美食の国イタリア、なかでも北イタリア、パルマのあるエミリア・ロマーニャ州は「食の宝庫」と呼ばれるほど豊かな食文化に恵まれている。ハムの他にも、バルサミコ酢や微発泡赤ワインのランブルスコなどは日本でも馴染みが深 ...

  • イメージチェンジをはかる「ボルドーワイン」、改革を仕掛ける日本人とは

    最近、「ワインの女王」に元気がない。今秋、番組の撮影で久しぶりにボルドーを訪ねた時のことだ。旅の目的はAOCボルドー&ボルドーシュペリウールのシャトー巡りだ。季節は収穫の最盛期。雲ひとつない青空の下、ボルドーの雄大なぶどう畑の中を歩くというのは、何度来ても最高に贅沢なものである。今回は7つのシャトー ...