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ソーシャルメディアとデジタルメディアを中心に、テクノロジーに関する記事を執筆

Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock


フェイスブックは11月4日、第3四半期決算を発表。同社のアプリが引き続きユーザーらを惹きつけ、モバイル広告が好調であることを見せつけた。

VR(ヴァーチャルリアリティ)やAI(人工知能)への進出、さらには220億ドル(約2.7兆円)という巨費を投じたメッセージアプリ、WhatsAppの買収といったコスト増にも関わらず、売上高は45億ドル(約5470億円)と、前年同期の32億ドルから41%増加。アナリスト予測の43億7千万ドルを上回った。

売上に占めるモバイル広告の割合は78%と、前年同期の66%から上昇。利益は8億9600万ドルで、前年同期の8億600万ドルから11%の上昇となった。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリストによると、「企業の広告担当者はフェイスブックへの出稿で得られる成果に満足しており、当面は予算を減らす兆候が無い。同社は広告を増やしてもユーザー体験を損なっていない」と分析している。

ユーザー数の伸びも堅調だ。月間アクティブユーザーは14%伸びて、15億5千万人(前四半期は14億9千万人)。デイリーでは10億100万人(前四半期は9億6800万人)。その他のアプリの月間アクティブユーザーも WhatsAppが9億人、Messengerは7億人、インスタグラムも4億人以上に成長している。

モバイル広告やコンテンツターゲット広告事業に注力する同社にとってユーザー数の伸びは重要な指標だ。同社はまた、全世界のインターネット環境を推進する団体「internet.org」を2013年8月に設立し、新興国から新たなユーザーの獲得を念頭に置いている。

コストは前年同期比で64%増加し、30億400万ドルになった。設備投資は7億8000万ドルを計上。従業員数は前年同期比で42%増加し、1万2000人。年間の総支出額は25億ドルから27億ドルの範囲だと想定している。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは「フェイスブックは健全な投資活動を行っており、長期的視野に立った投資を継続すると見られる。投資家らは間もなく発売されるOculus Rift関連の支出にも関心を持っている」と述べた。フェイスブックは2016年の第一四半期に、Oculus Riftを発売すると発表している。

CEOのマーク・ザッカーバーグは今決算の発表にあたり「今期の決算は好調で多くの事を成し遂げた。新たなイノベーションや長期的視野に立った投資を継続し、コミュニティを充実させ、全世界をつなげることに注力する」と述べた。

SNSの競争環境が激化する中、10代のユーザーの獲得をめぐってはSnapchat等の追い上げにさらされている。しかし、フェイスブック傘下のアプリは好調で、数十億ドル単位のビジネスを生み出している。

特に注目すべきはインスタグラムの好調ぶりだ。今四半期、インスタグラムは広告事業を世界に拡大した。新たな動画広告フォーマットに30秒動画を、新興国向けにはスライドショー型の広告を加え、来期にはさらなる成長が期待できる。また、今後登場するOculus Riftにも大きな期待がかかっている。

「ヴァーチャルリアリティは我々の暮らしを変える、新たなプラットフォームとしての可能性を秘めている」とマーク・ザッカーバーグは述べた。
「我々はOculus やその他のヴァーチャルリアリティ関連製品に、長期的見地からコミットしていく」

フェイスブックの株価は当日の取引で1.4%上昇し、104ドルになった。同社株は今年に入り33%の上昇を遂げている。

文=キャサリン・チャイコフスキー(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

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