フェイスブック ニュースアプリ「Notify」で70メディアと連携

Courtesy of Facebook

フェイスブックがニュースパブリッシングを強化する。同社は11月11日、ニュースやコンテンツの通知アプリ「Notify」を発表。まずは、米国のiPhoneユーザー限定で提供する。Notifyは単体アプリで、スポーツ、ニュース、セレブ情報、ショッピング、映画、音楽などの情報をiPhoneに通知する。

ユーザーらは「CNN」が配信するニュース速報や、瞑想アプリ「Headspace」が提供する日々のトレーニング、「Fox」が配信する試合結果などのプッシュ通知を受け取ることができる。通知はiPhoneのロック画面上に表示され、スワイプかタップをしてリンクを開き、記事や動画を閲覧できる。

「人々にとって、ノーティフィケーションは世の中の出来事を知る主要な手段になりつつあります」とフェイスブックでプロダクトマネージャーを務めるJulian Gutmanはブログで発表した。「このアプリは、皆さんが知りたい情報を、お気に入りのニュース提供元からタイムリーに届けてくれます」

NotifyはツイッターやLinkedInのニュースリーダーアプリ「Pulse」などのアプリの競合となる。Notifyをリリースした背景には、人々がブラウザよりもアプリを多用するようになっている世の中の大きなトレンドがある。Notifyを利用するためには、フェイスブックアカウントが必要となり、フェイスブックとしてはユーザーの興味に関するデータを取得することができる。

フェイスブックは、提携している約70社のコンテンツパートナーに、ユーザーへの通知に表示するテキストやリンクの管理を任せるとしている。コンテンツパートナーには、ニューヨーク・タイムズ、MarketWatch、ヴォーグ、タイムなどが名を連ね、今後も提携社数を増やしていく。

フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグは、先週行われた投資家向けの電話会見で、ニュースは同社が長期的に重点投資をしていく領域の一つであると述べた。ザッカーバーグは、フェイスブックアプリでは、ニュース記事のロードに時間が掛かることを大きな課題に挙げている。同社ではこの問題に対処するため、外部コンテンツを自社サーバーでホストする「Instant Articles」というプロジェクトを立ち上げている。

「これからニュースや動画の閲覧やシェアがますます増え、それに伴って検索や他の様々な体験も伸びるだろう」とザッカーバーグは電話会見で述べた。「我々はこれらの分野に重点的に投資を行っており、今後も続けていく」

翻訳編集=上田裕資

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