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金融の善悪、不穏について執筆

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ。(Frederic Legrand - COMEO / Shutterstock)


シリコンバレーを代表する巨大企業がかくまう“至宝”について、投資家らに明かされていない事実は意外に多い。ここでは大手テック企業の内部に隠された5つの巨大ビジネスを紹介する。

フェイスブックが190億ドルで買収したWhatsAppのその後
インスタグラムの買収は、マーク・ザッカーバーグがM&Aの見極めにおいても高い能力を持っていることを示したが、史上最高額の190億ドルで買収したチャットアプリWhatsAppについては、評価はまだ定まっていない。

インターネット業界で過去最大規模のM&Aであったにも関わらず、フェイスブックは四半期決算ではこの案件について何も説明していない。同社は年次報告書の中で、WhatsAppの部門収益が1,240万ドル、利益が170万ドルとしている。

YouTubeの売上高はいくらなのか
2006年にグーグルがYouTubeを16億5,000万ドルで買収した時、多くの人が困惑した。あれから10年が経ち、シリコンバレーでは、事業売却を急いではいけない教訓としてこの案件は捉えられている。最近グーグルのCFOに就任したRuth Poratは、前四半期の投資家向け説明会にて、YouTubeのユーザー数が10億人を超え、グーグルにとって重要な成長の原動力だと語った。

YouTube側も、YouTubeパートナーの売上が前年に比べて50%増え、ここ数年間は同じペースで伸び続けていることを明らかにしている。しかし、グーグルは検索による収益とYouTubeからの収益を区分せず、前四半期の売上高は一括で124億ドルを計上している。アナリストらは、公開情報の少なさに苛立ちを感じている。クレディ・スイスは、YouTubeの売上高が今年末までに60億ドルに達し、2020年までに160億ドルになると推測している。

StubHubはeBayの新たな宝となるか
2007年にeBayが当時のCEO、John Donahoeの指揮のもと、3億1,000万ドルで買収したStubHubは、テック業界のM&A史上で最大の掘り出し物の一つだ。その後、StubHubは興行チケットの二次流通サービスで最大手企業へと成長した。StubHubはその高い利益率でeBayのマーケットプレイス事業に大きく貢献していると思われるが、eBayはStubHubの業績をこれまで一度も公表していない。

StubHubはeBayの業績を下支えしているのか、また、未上場企業のM&Aを行う投資家らが争奪戦を繰り広げるような魅力的な資産なのか、投資家は推測する他ない。

マイクロソフト、スカイプの巨額買収の成果
2011年、マイクロソフトが85億ドルを投じたスカイプの買収は、ソフトウェア業界の巨人にとっても、前CEOのスティーブ・バルマーにとっても失敗だったと見る向きが多い。投資家たちの目は、バルマーから既に離れているとは言え、マイクロソフトはスカイプの業績を開示した方がプラスに働くだろう。

現在、スカイプの業績は、売上高が930億ドルある商用ライセンス部門に含まれており、Office 365をはじめ、他の巨大ビジネスの中に埋もれている。スカイプがマイクロソフトの決算書の中で存在感を示している箇所は二つある。一つは、バランスシートに計上されている、160億ドルもの「のれん代」だ。もう一つは、マイクロソフトがスカイプから引き継いだ、18億ドルの繰越欠損金だ。

インスタグラムの本当の業績
2012年、フェイスブックがIPOの最終準備を進めていた最中、CEOのマーク・ザッカーバーグは突如、インスタグラムを10億ドルで買収するという大胆な行動に出た。ザッカーバーグは、現金3億ドルと7億ドル相当のフェイスブック株を支払い、インスタグラム創業者のKevin Systromは一躍ビリオネアの仲間入りを果たした。

今年9月には、インスタグラムのユーザー数は4億人を超え、調査会社eMarketerによると、売上高は30億ドルを突破する勢いで順調に成長しているという。しかし、フェイスブックはインスタグラムの財務情報や、ソーシャルネットワーク事業への貢献度について一切公表していない。

文=アントニー・ガーラ(Forbes)/ 編集=上田裕資

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