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科学技術の未来、文化について執筆

SergeyDV / Bigstock



先日のNASAのリポートによると、火星はこれまで考えられていたような不毛の惑星ではなく、その表面には水が流れていることが分かった。イギリスの科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」には「地球以外の星で初めて、水が流れている様子が確認できた」との論文も掲載された。

科学者らが火星に生命体が存在する可能性を指摘する一方で、将来的に人類が火星に移住するプランについても言及されている。それは果たして実現可能なのだろうか。ここでは、人類が火星に移住するにあたって、乗り越えなければならないハードルについて考えてみた。

火星は地球と大きく異なるが、共通点も多い。例えば、地球の極域と近い温度域、一日の長さが約24時間であること、極冠氷の存在、地球とほぼ同じ赤道傾斜角などが挙げられる。しかし、それでも人類が火星で生きるためにはかなりの困難が伴う。

1.超大型ロケットの開発
火星コロニーを成功させるためには、地球から火星へ大量の貨物を打ち上げる必要がある。しかし、これまで地球から火星へ運ばれた最大の貨物量は、月への飛行に用いられたサターンVロケットの積載量の10%にも満たない。

2.強力な放射線への対策
宇宙飛行士は、火星旅行で多くの放射線を浴びることになるため、十分な防護は不可欠だ。火星に到着してからも、コロニーの上を厚さ16フィート(約4.9メートル)の泥で覆って保護層を作るなどの対策が必要となる。

3.火星への着陸方法の解決
火星の大気の中を操縦するのはただでさえ困難なのに、重量のある貨物を軟着陸させるのは至難の業と言える。これまで試みられた火星への着陸の半分以上は失敗に終わっている。

4.SpaceXの着陸方法を改良する
着陸する場合、ロケット内部の人間が、SpaceXの宇宙船「ドラゴン」の様に、小型ロケットを噴射する方法は有効かもしれない。しかし、火星は風がとても強く、地表近くの風速は時速100kmを超えるため、着陸は非常に困難な任務になるだろう。

5.自給自足を実現する
火星では、閉鎖した生物圏で自給自足をすることが極めて重要だ。1990年代後半に、この実現を目指して行われた実験、「Biosphere 2」は失敗に終わっている。

6.物資の補給手段の確保
火星コロニーで自給自足ができるまでには、物資を補給する必要がある。補給が可能な軌道上に地球と火星が並ぶのは780日ごとになるため、大量の貨物を安全且つ、コロニーからアクセスの良い場所に正確に着陸させることが必要だ。

7.火星コロニー建設費用の捻出
人類が10年以内に火星への滞在を実現するためには、総額500億ドル(約6兆円)から1,500億ドル(約18兆円)を10年間に渡って投資する必要があるとされる。この金額は、あくまでコロニーの建設のためのものであって、他の用途は含まれていない。

文=アレックス・ナップ(Forbes) / 翻訳編集=上田裕資

 

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