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世界38カ国、800万人が愛読する経済誌の日本版

GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表の熊谷正寿氏。

「一切ブレずに、ぶっ飛んだ生き方を」

日本初の独立系ネットベンチャーとして36歳の若さで株式公開。以来、第一線を走り続け、本誌ビリオネアでも常連に。GMOインターネットグループ代表・熊谷の“常識にとらわれない”生活とは?

―グループ84社を束ね、日々お忙しいかと思います。どのような時間の使い方をされているのでしょうか?
 
人の一生を時間に換算していくと、最終的にその1分1秒がいわば“命”とイコールなんです。その限られた時間をどう使うのか? 世の中は、ほぼ平均的な考え方や物事で決まっていきます。

しかし、平均的な時間の使い方では、それなりのアウトプットしかできない。多くのスタートアップが、創業して5年で7割消えてしまうという数字がありますが、他と同じことをやっているからではないでしょうか。常識にとらわれないことが、企業経営にも人生においても大事だと思います。

―特にこだわっている点は?

時間効率を上げるために、同じ作業を、同じ時間帯に集約して行っています。例えば「今は打合せする時間/メールする時間/電話する時間」ときっちり分ける。なぜかといえば、人間は立ち上がりの時にもっとも時間がかかるからです。

次々に違うことをやっていると、脳をその都度違う作業用に切り替えねばならない。集中できる時間が短くなってしまうから、ムダなんです。ほとんどの打合せをスカイプで行うのも、移動時間がムダだから。僕は一カ所から動かず、15分単位で世界中から接続されてくる相手と、次々に打合せをこなしていく。ただ、この方法の唯一の問題点は、トイレに行く時間がなくなってしまうことですね(笑)。

―そうした仕事のスタイルは、何かからインスパイアされて?

自分の体験をもとに、自分で考えました。僕は夢を実現させるために、自分で自分のマネジメントをしています。その結果が起業家というスタイルです。自分の人生を自分でマネジメントしているから、目標達成ができる。シンプルなロジックです。

だから行きたくないところには行かないし、やりたくないことはやらない。でもそれが、関わる人皆を笑顔にする、結果自分も笑顔になる、そうしたものでなければ社会には通用しない。その前提があるから、僕のある意味ワガママな時間の使い方も許されている。こうした極端なことを言うのは、何事も中途半端ではダメだと思うからです。

僕がもっとも大事だと考えている事業戦略の1つが「一番であること」です。インターネットの普及によって、一番とそうでないものが、瞬時にわかる時代が来てしまいました。つまり一番のサービス、一番の商品を提供する会社だけが生き残る時代です。僕がアートやDJといった趣味性の強いものにも徹底的に取り組むのは、「すべてのことで一番になる」というポリシーを貫くために他なりません。

―そこが中途半端だと、結局はその半端さがビジネスにも出てしまう、と。

その通りです。その姿勢を示し続けることが、結果として、会社の価値を高めることに繫がっていくのです。そして、今日お話したようなことを、僕は20代の頃から言っていたのですが、当然最初は変人扱いです(苦笑)。

でも、夢を持ってコツコツやってきた結果、今のGMOがある。だからこれからも、ブレずにぶっ飛んだ生き方を続けていきたいと思います。

辻本 力 = 構成 yOU(河崎夕子) = 写真

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