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3ヶ月前、ウーバーは中国の50都市で営業を始めるとの報道が出たが、9月8日にCEOのトラビス・カラニックはその賭けを倍にし、「1年以内に中国の100都市で営業を開始する」と発表した。この発表は中国における同社の最大の出資元、バイドゥ主催のカンファレンスにて行われた。

中国では最近、競合の地元企業、ディディ・クアイディが巨額の資金調達を行ったが、ウーバーはそれに対抗し、中国で12億ドル(約1450億円)の資金調達を行った。対するディディ・クアイディは合計で30億ドル(約3620億円)を調達する見込みだ。

しかし、ウーバーが中国の約20都市で営業中なのに対し、ディディ・クアイディは既に360都市で営業中。タクシー呼び出し会社から始まったディディ社は、ウーバー上陸の2年前にローンチされており、認知度も高い。

ディディ・クアイディ社は元々、“ディディ・ダシェ”と“クアイディ・ダシェ”という2つの会社だったが、今年2月にディディ社が60億ドル(約7230億円)を投じて合併を行い、現在では「市場シェアの80%を抑えた」と主張している。8日の発表でウーバーのカラニックCEOは「ウーバーのシェアは30から35%だ」と述べているが、その根拠は明らかにされていない。

中国でウーバーがどこまで普及するかは不明だが、そこには明確な市場があることをデータが示している。しかし、ウーバーの中国のビジネスは大都市に偏っていると、調査企業RedTech Advisorsは6月にリポートした。

ウーバーは売上の88%を10の大都市から稼いでいる一方で、ディディ・クアイディの売上に大都市が占める割合は50%に過ぎない。

米国では配車アプリは成長の壁にぶつかりつつあるが、それは人口密度が低い地方都市では、彼らのビジネスが成り立たないからだ。ウーバーの最大のライバル、Lyftはフォーブスの取材に対し「売上の大部分が10から20の大都市で生まれている」と語っていた。

ウーバーはこれまで世界60ヶ国で、政府やタクシー業者と争ってきたが、もはや荒っぽいやり方は通用しなくなった。しかし、例外なのが中国やインド等の国々であり、ウーバーはそこで莫大な投資を行い、ローカルの強いプレーヤとの競争に打って出ようとしている。

そんな環境でこそ、CEOのカラニックは負け犬になるかも知れないスリルを味わうことができるのだ。それは、彼が高校時代に陸上選手だった頃からの性質だ。ニュースメディアFast Companyの記事でカラニックは、「自分は1600メートルリレー走のアンカーに最も向いている」と述べた。

「僕は人を後ろから追い掛ける時に、一番早く走れるタイプなんだ」と彼は話している。

文=エレン・ユエ(Forbes)/ 編集=上田裕資

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