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時計

2025.04.12 17:00

高級時計の見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」、過去最高の来場者数を記録 今年のトレンドは?

「ウォッチズ&ワンダーズ」会場内のロレックスのブース(WWGF/KEYSTONE/Cyril Zingaro)

ショーの会期中に、米国のドナルド・トランプ大統領が、スイスからの腕時計を含む輸入品に31%の関税を課す方針を発表したにもかかわらず、金やプラチナ、宝石を使った時計が多数展示されている会場の雰囲気は、陽気で楽観的だった。時計業界のニュースサイト「WatchPro」によると、多数の時計ブランドを擁する主要三大グループの株価は揃って下落し、リシュモンが12.4%安、スウォッチ・グループが15.6%安、LVMHが13.4%安となった。

時計業界のトレンドとしては、いくつかのブランドが周年記念モデルやトリビュートエディションを発表して自らの伝統を称える一方で、自社の象徴的なコレクションに力を入れるブランドもある。

ロレックスは新コレクション「ランドドゥエラー」を発表し、ピアジェは新たなレディース向けコレクション「SIXTIE(シックスティ)」を発表した。伝統的な複雑機構であるパーペチュアル(永久)カレンダー(100年間に一度しか手動で調整する必要がない日付や曜日の表示機構)を搭載したモデルが多数展示され、さまざまな色味の青い文字盤と、天然石を用いたハードストーン文字盤が多く見られた。

ロレックスの新作「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー 40」(Rolex)
ロレックスの新作「オイスター パーペチュアル ランドドゥエラー 40」(Rolex)

特にジュエリーウォッチの分野では女性向け製品に注目が集まった。ケースの小型・薄型化が進んだことで女性向け腕時計の選択肢が増えている。ブルガリは機械式腕時計の最薄記録を更新し「オクト フィニッシモ 」に搭載した世界で最も小型のトゥールビヨン(地球の重力に影響を受ける時計の姿勢差による精度の狂いを補正・克服する複雑機構)を発表した。

forbes.com 原文

翻訳=日下部博一

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