マーケティングでもっとも重要なものは何か。真っ先に頭に浮かぶのがマーケターのスキル、組織力、予算だとしたら、認識を改めるべきだ。現実にマーケティングで結果を出している企業は、この3つをほとんど評価していない。
企業とマーケティング業者をつなぐマーケティング業界に特化した次世代型プラットフォーム「Wellma」(ウェルマ)は、マーケター100人を対象に、「マーケティングで結果を出す企業に共通するポイント」に関するアンケート調査を実施した。対象者には共通ポイントを2つまで選んでもらったところ、突出して多かったのが「データ分析力が高い」だった。続いて「新施策を積極的に試している」、「顧客の声を常に取り入れている」、「PDCAサイクルが速い」などとなった。

データ分析力とは、「データを根拠として意思決定や戦略立案を行い、数値に基づく具体的な改善策を実行」する文化が浸透している企業だとWellmaは言う。また、2位から4位の内容をまとめると、速いPDCAサイクルで顧客の声をもとに新施策を積極的に実行するということになる。
逆に、マーケターのスキルと答えた人は100人中8人、組織力・チームワークは4人、予算に至っては0だった。ここから、「予算の規模よりも予算の使い方や戦略の精度が成功を左右する」ことを示唆しているとWellmaは分析している。
同社は、マーケティンで結果を出している企業の共通点は、「データを駆使した客観的判断力」、「顧客ニーズへの迅速な対応力」、「新しいことに挑戦し続ける姿勢」だとまとめている。属人性を排したデータドリブンによりPDCAサイクルを高速化すれば、やってみたいことがどんどん試せるようになる。つまりはDXを推進しましょうということだが、マーケティングを外注する場合は、優れたマーケター事業者を見極めるポイントにもなるだろう。