何十曲もの大ヒットを生み出したエミネムは、歴代ラッパーの中でも伝説的な存在だ。今週、彼はその増え続ける偉業にまた新たな1ページを加えた。それは彼の新しいリリース作品によるものではなく、彼の古い作品によるものだ。故ネイト・ドッグとのコラボ曲『Shake That』がビルボード・チャートに返り咲き、いくつかのランキングでかつてないほどの大ヒットを記録している。
『Shake That』が今週、ビルボードの2つのランキングに再登場した。Hot100のようなオールジャンルのランキングには食い込まなかったものの、2つのジャンル別ランキングにランクインし、再びベストセラーとなった。
『Shake That』はRap Digital Song Salesチャートの9位に返り咲いた。同ランキングでは過去最高位だ。加えて、同作品はR&B/Hip-Hop Digital Song Salesチャートでも12位にランクインしている。Rap Digital Song Salesチャートと比べてやや順位は低いものの、これも同作品としては過去最高の成績だ。
『Shake That』はその生涯を通じて、この2つのランキングで安定した成績を残しているわけではない。実際、過去にR&B/Hip-Hop Digital Song Salesチャートでは2週、Rap Digital Song Salesチャートでは1週しかランクインしていない。
『Shake That』が唯一の米国チャート入り
『Shake That』は元々2005年にリリースされたアルバム『Curtain Call: The Hits』に収録されていた。同アルバムは、主に過去にリリースされた大ヒット曲を集めたものだったが、いくつかの新曲も含まれていた。『Shake That』は、このプロジェクトのために制作されたわずか3曲の新曲のうちの1曲だった。
ひとたびリリースされると、この曲はすぐにエミネムの新たなヒット作となった。この曲はHot 100で6位を記録し、当時の彼の連続チャートイン記録も塗り替えた。また、ネイト・ドッグにとってもメインストリームにおける最大の成功となった。
現在、『Shake That』はエミネムにとって唯一の米国チャートへのランクイン曲となっている。彼の別のシングル『Without Me』は、多少順位が減少傾向にあるものの、ビルボードの国際的なチャートではまだ好調を維持している。今週、『Without Me』の順位はBillboard Global Excl. U.S.チャートで146位、Billboard Global 200チャートでは170位とランクダウンした。
『Curtain Call: The Hits』も好調
『Shake That』が再びベストセラーとなったことで、『Curtain Call: The Hits』の順位も急上昇しているのは驚くべきことではない。同アルバムは今週4つのビルボード・チャートに登場し、そのうち3つのチャートで順位を上げている。