4月3日には、マイアミの会員制クラブ「ファエナ・ローズ」が開催するイベントに出演する予定で、アートとカルチャーをテーマとするこのクラブのメンバーを前に、自身の画集とアート、キャリアについて話すことになっている。ミカリーン・トーマスなど世界的に著名なアーティストを招いてきた同クラブにとっても、彼は最年少のゲスト・スピーカーとなる。
そのほかバレンシアは2024年7月、世界最大規模の慈善団体、グローバルギフト財団がスペインのマルベーリャで開催したチャリティー・イベントに参加。自らの顧客であり、イベントのアンバサダーでもあった女優のエヴァ・ロンゴリアとともに、会場に姿を見せた。
彼この日、同財団への寄付を募るためのオークションに出品した作品の1つは、約14万ユーロ（約2230万円）で落札された。
著名コレクターやセレブが注目
バレンシアの作品に対するアート界の信用度が高まる理由の1つは、メキシコの大手飲料メーカー、フメックスの後継者であるエウヘニオ・ロペス・アロンソが顧客に含まれていることだ。
コレクター、パトロンとして名高いロペス・アロンソがメキシコシティに所有するフメックス美術館では2026年から、彼の作品6点が展示されることになっている。
印象派・ポスト印象派のコレクターとして知られる米国のトール夫妻も、彼の作品をコレクションに収めている。また、ニューヨークのソーホーにあるギャラリー、チェイス・コンテンポラリーでは、オリジナルの作品が展示・販売されている。
さらに、創業から173年の歴史を持つパリの印刷工房、ピカソやマティス、シャガール、ミロ、ブラック、デュビュッフェ、レジェ、ジャコメッティといった巨匠たちの作品を扱ってきたムルロ工房が、近くバレンシアの作品のリトグラフを発売する予定となっている。
そのほか、バレンシアは次のようなセレブたちとも親交がある──韓国人気グループBTSのメンバー、V（キム・テヒョン）、俳優のソフィア・べルガラ、ブルック・シールズ、チャニング・テイタム、サッカー選手のメンフィス・デパイ（オランダ）とセルヒオ・ラモス（スペイン）、コロンビアのシンガーソングライター、カロルG、テレビ司会者でジャーナリストのマイケル・ストラハン、キュレーターで実業家のジェシカ・ゴールドマン（ゴールドマンは、バレンシアの作品のコレクターでもある）。
