ただ、一般のアート愛好家にとっては、実際に見に行くフェアを事前に選んでおくのが賢明。そこで、2025年に開催されるイベントを毎月1つずつ紹介する。
1~2月:BRAFAアートフェア(1月26日~2月2日)
欧州で最も古くから続く主要なアートフェア、BRAFA(ブラファ、Brussels Art fairの略)は2025年、70周年の節目を迎えた。「本物の目利き」たちのお気に入りのフェアとして引き合いに出されることが多いこのフェアは、ブリュッセル・エキスポで開催され、伝統的なアフリカンアートやアンティーク、デザイン家具、織物、ファイン・ジュエリーなど、130軒のギャラリーが約1万5000点のレアな作品が出品されている。70周年記念となる今回はさらに充実したプログラムを用意されたほか、ポルトガルの著名アーティスト、ジョアナ・ヴァスコンセロスをゲストとして迎えた。
(1月中にはそのほか、シンガポールで「アートSG」が催された)
3月:TEFAFマーストリヒト(15~20日)
「7000年のアートの歴史を1カ所に集める」イベントとしてオランダで開催されるTEFAFマーストリヒトには、20カ国のアートディーラー約260人が参加する。品質と真贋、状態に関する審査を通過した巨匠の作品からハイジュエリー、20世紀の作品までが出品されるこのアートフェアには、それらを求める数万人が足を運ぶとみられている。また、今回のイベントでは「慈善活動の再考」をテーマに、アート界における民間の出資について議論する「TEFAFサミット」も開催される。
4月:瀬戸内国際芸術祭2025(4月18日~11月9日)
日本でアートを楽しむ旅の行き先といえば、まず思い浮かべるのは瀬戸内だろう。草間彌生の「南瓜」やデイヴィッド・ホックニー、杉本博司といったアーティストたちの数十点の作品を展示し、世界的にその名を知られるようになった「ベネッセアートサイト直島」があるこの地域は、いまや日本のアートの代名詞ともいえる。2025年には、トリエンナーレの瀬戸内国際芸術祭が春(4月18日~5月25日)、夏(8月1日~31日)、秋(10月3日~11月9日)の3つの会期にわけて開催される。



