象徴的な銀色に輝く流線型の高級キャンピングトレーラーで知られるエアストリーム(Airstream)が、同社初のオール電化キャンピングカーを発表した。米国では2025年3月1日より発売されている「ベースキャンプ 20Xe」は、電力、ガス、水道などの公共インフラから隔絶した「オフグリッド」な場所へ出かけて行き、より長く滞在できるように開発されたキャンピングカーとして歓迎されている。
4人が就寝可能なベースキャンプ 20Xeは、オフロードの冒険向けに設計された「ベースキャンプ 20」トラベルトレーラーのフロアプランを拡張したモデルだ。より遠くを目指す旅や、インフラから独立した場所での生活のために、明確に設計されたこのオール電化のキャンピングトレーラーで、エアストリームは大きな飛躍を遂げた。

太陽光発電と大型バッテリーパック
このベースキャンプ 20Xeにはいくつかの際立った革新的な機能が搭載されている。ルーフ上には600Wのソーラー(太陽光発電)パネルを装備し、さらにオフグリッドの環境で太陽光による発電能力を高めるために、300Wのソーラーパネルを増設可能な配線済みのソーラーポートを備えている。これらの組み合わせと、直流電流を交流電流に変換するインバーターを備えた30アンペアの電力システム、そして容量10.3kWhのバッテリーパックを搭載しており、オプションとして装備可能なエアコンや電子レンジを稼働させながら、人里離れた場所を探索するために十分な電力を供給できる。
この完全なインバーターシステムによってすべてのコンセントが機能し、ノートパソコンやスマートフォン、その他の生活必需電化製品を、街中と変わらずに使用できる。さらに衛星インターネットに接続できるLANポートを活用し、リモートワークステーションを設置することも可能だ。

ベースキャンプ 20Xeは電気を優先的に使用するように設計されているが、予備の燃料源として20ポンド(約9kg)のプロパンガス入りタンクも装備している。温水器と暖房は、トルマ社の「コンビ・エコプラス」システムによって複数のエネルギー源を使用できる。このシステムは、電気のみでもプロパンのみでも、あるいは両者を併用して作動させることも可能だ。このトレーラーが装備する小型プロパンタンクは、予備の代替エネルギー源としての役割に加え、車両外部に備わる低圧LPポートを介して屋外でのバーベキューにも活躍する。