近年、パウダースノーを売りに海外のスキー・スノーボード客を大勢呼び寄せていたニセコ町。カレーライスやカツ丼が一杯3000円だとか、一泊数十万のホテルやブランドストアも開設するなど、かつてのバブル期のような状態で、海外の富裕層を相手に異常な物価高騰を取り上げた報道が飛び交っている。
そんなニセコ町、あまりの物価高騰という印象が強すぎて、一般の観光客が寄り付かなくなったためか、ニセコリゾート観光協会が客観性を持って全国比較が行えるという帝国データバンクが実施している「カレーライス物価指数」をニセコ町版として試算し、そんなに物価は高くないとアピールしている。
それによると、現地で購入できる具材とお米、ルー、光熱費で試算したところ337円であると公表。これは、帝国データバンクが発表している2024年12月の「カレーライス物価指数」は、全国平均が386円であるため、それより49円安いとしている。


ニセコ町の普通の暮らしは、他の地方の町と遜色なく、観光だけでなく、農業の町でもあり、安くて新鮮な食材を適切な価格で楽しめるとのこと。一部のスキーリゾートでの出来事の印象にとらわれることなく、これから夏のシーズに向けてぜひニセコ町へきてほしいと訴えている。

海外客相手の商売では、価格を下げてしまうと逆に売れないという声も聞かれるため、円安の煽りを受けてある意味悪循環になっているかもしれない。昔のように海外観光客とも別け隔てなく楽しめる為替レートや経済状況になることを切に願う。
出典:ニセコリゾート観光協会「ニセコ町のカレーライス物価指数」より